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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.515


                       2025/12/25


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★トランプ政権でアメリカ国民の暮らしは、よくなった?悪くなった?



全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

トランプさんが大統領に返り咲いて、11カ月が経ちました。

「インフレ退治!」「黄金時代!」を約束して当選したトランプさん。

彼の政策で、アメリカ国民の暮らしはよくなったのでしょうか?

アメリカCBS放送とイギリスの世論調査機関YouGovは、12月17日から3日間、世論調査を実施しました。

トランプさんの政策によって、自分の財政状態が「改善した」と回答した人は、18%。

「来年改善する」と考えている人は、27%。

一方、トランプさんの政策で、自分の財政状況が「悪化した」と答えた人は50%。

45%は、「来年はさらに悪化する」と答えました。


トランプの経済政策に賛成する人は37%。

物価政策について、賛成は34%、反対は66%。


アメリカの経済状況を5段階(A~F)で評価すると、低評価Dが25%、最低評価Fが24%、合わせて49%でほぼ半数。

C評価は26%、B評価は20%、A評価は5%でした。

ちなみに、「エコノミスト」によると、トランプさんの支持率は12月24日時点で、39%。

2025年2月の53%から、10カ月で14%減少しました。


これは、何でしょうか?

昔からの読者さんはご存知だと思いますが、私は「トランプ信者」ではありません。


トランプさんが、いいことをしていることも認めます。


たとえば、トランプさんは6月、イランの核施設を攻撃した。

その数日後、イスラエルとイランの戦闘は終結しました。

これは、「力による平和」の美しい例です。


たとえば、トランプさんが推進している、「不法移民を母国に帰す」運動。

「不法」移民なのですから、「当然のことをしているだけ」と思います。

日本政府も、どんどんやって欲しいです。


一方、トランプさんには、いくつかの「おかしな点」があります。

彼は、「インフレを退治する」と宣言して、大統領に当選しました。

しかし、始めたのは、「相互関税」です。

関税を引き上げたら、輸入品が高くなるので、インフレは収まりません。


トランプさんは4月、「中国製品への関税を145%にする!」と宣言しました。

中国は、アメリカ製品への関税を125%にして対抗しました。

さらに中国は、「レアアースの輸出を制限する」と宣言しました。

これでアメリカの自動車生産が止まってしまい、トランプは5月、中国製品への関税を「115%引き下げる!」と発表したのです。

関税が下がって本当に良かったです。

もしGDP世界一位、世界二位の関税が145%、125%であれば、間違いなく世界恐慌になっていたでしょう。

幸い、関税は引き下げられ、世界恐慌は回避されました。


というわけで、トランプさんの経済政策には大きな矛盾があり、うまくいかないのは「必然だった」といえるでしょう。

これ、「後づけ」ではありません。

たとえば、『裏RPE』2025年4月9日号は、『トランプ関税、ロジックは理解できても根本問題は解決されない理由』でした。

興味があれば、ご一読ください。

https://rpejournal.com/urarpe397.html

さらに、2025年4月11日号は、『「トランプ関税は成功する!」と考えている読者さんからの質問と回答』です。

ここでは、「トランプ・アメリカは、関税でがっぽり稼ぎ、減税によって国民に還元するので、国民の不満は高まらない」と予測する読者さんの質問に回答しています。

8カ月経ち、「国民の不満が高まっている」ことが、数字ででてきました。

こちらも、興味があれば、ご一読ください。

https://rpejournal.com/urarpe399.html


トランプさんの問題は、何でしょうか?

いろいろあるでしょうが、一番の問題は「国民と意識がずれていること」です。

トランプさんは、「貿易赤字を減らしたい」「アメリカの製造業を復活させたい」と考えている。

しかし、国民は、「物価高をなんとかしてくれ!」と願っている。

その場合、まず「インフレ鎮静化」の方策をすることが大事でしょう。

ところが、トランプさんが始めたのは、物価をさらに上げる「相互関税」でした。

国民の願いと違うことをしているので、人気が下がるのは当然です。


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★中里さまからのメール


北野様

中里です。

いつもありがとうございます。

遅くなりましたが、12月14日配信の「【裏RPE】★高市さんの経済政策で日本は復活するのか?」でレポート及びメールをご紹介いただきありがとうございます。

「すき!」の数も他の記事より多くなっています。

(中略)


> ところが近年は、「自分を愛そう!」「自分のために生きよう!」といったことが「最優先」になっている気がします。
> もちろん、自分を愛することも自分の喜びのために生きることも大事でしょう。


敗戦後の我が国では、GHQの日本弱体化政策と、別途、左派の全体主義が日教組等により教育現場にも浸透していて、日本人であることを否定的に捉える自虐的自己認識が強い人間を多く育ててきたと思います。

日本史と世界史を客観的に学び、日本及び日本人の世界史的文脈での素晴らしさに自分で気づくのは少数派のようです。

日下公人さん、故人の小室直樹さん、渡部昇一さん、佐治芳彦さん、などの書籍を読んでいれば、日本がどれだけ素晴らしいかに気付けるはずなんですが、マスメディア及び教育現場はあまり取り上げることがありませんでした。

「自分を愛そう!」「自分のために生きよう!」といったことが積極的に言われだしたのは、平成に入ってからと思われ、上記に対する反動である側面もあると思います。

「自分“のみ”ファースト」は駄目ですが、自己肯定感を取り戻すためにもある程度は「自分を愛そう!」「自分のために生きよう!」という訴求が必要だったように考えます。


> しかし、歴史を見ると、政治家、官僚、経営者、ビジネスパーソン、庶民が「自分ファースト」だと「弱い国」になってしまい>ます。 それが、「大清帝国敗北の教訓」でした。


正にその通りで、「自分ファースト」だけでは立ち行かなくなります。

本来の日本は公儀の下で自分をどう活かすかという観点での教育がなされていたと考えています。


> 私たちは、どうすればいいのでしょうか?
> 二つあると思います。
> 一つ目は、自分の言動について、「国益にかなっているかな?」と考えることです。
> 「あまりにも話が大きすぎる」と思われたら、「私の言動は、社会にとって有益だろうか?」と少し考えてみる。
> もう一つは、政治家さんや言論人の言動について、「この人は、日本のために発言しているのだろうか?
> それとも自分自身の利益のためにしているのだろうか?」
> と少し考える習慣をつけることです。


この点については、国家が成り行かなくては、今の自分の生活も成り立たないという感覚があれば当然のことだと思うのですが、
そのような発想にならない人が多いのは未だに不思議です。

本来の私は、好きなマンガやアニメを見て、適度に旅行して、のほほんと暮らしたい人間です。

でもそうしたのほほんとした生活を送るためには、少なくとも国内が平和であること、マンガやアニメの制作者が自由に創作できることが前提です。

共産中国やロシア、まして北朝鮮のような国に支配されたら、あるいはそれらの国と同質の権力者が政権を握ったら、そうしたのほほんとした生活は雲散霧消してしまいます。

そう考えると、「国益」と言う観点を持たなくても、今のそれなりに平和で自由な生活を続けるためには、「自分ファースト」だけでは不可能で、社会や国全体が強靱であることが重要だと分かると思うのですが、自分の生活と政治を結び付けて考えられない人が多いんでしょうね。

(以下略)


★北野から

中里先生、ありがとうございます!

好きなドラマ、映画、アニメを見て、本やマンガを読み、好きな音楽を聴ける日常は貴重です。

日中対立が激化すると、中国政府は、日本映画の上映を禁止しました。

ロシアでも、いわゆる西側の映画上映は禁止されています。

戦争を回避することはもちろんですが、日本が人権無視の独裁国家にならないこともとても大事ですね。


★北野への応援メールは

tjkitanojp〇yahoo.co.jp

(〇を@にかえてください。)

まで。


▼▼「編集後記」へ
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★編集後記


メリークリスマス!

読者の皆さんに、よいことが山ほど起こりますように!

2020年代に入ってから、驚愕の悪いできごとが、たくさん起こっています。

2020~2021年の新型コロナパンデミックと、それによる大不況。

2022年にはじまったウクライナ戦争。

2022年の安倍元総理暗殺。

2023年にはじまったイスラエルvsハマス、ヒズボラ、フーシ派、イランの戦争。

などなど。


疫病、大地震、巨大台風、戦争などで被害にあった人々が、口をそろえていうのは、


「普通の日常を取り戻したい」


ということです。

朝起きて、職場に行き、仕事をして家に帰り、家族とドラマを見ながら食事をする。

そんな普通の日常を取り戻したいというのです。

そうであるなら、失う前から、今ある日常を大切にしたいと思います。

今いる両親、妻夫、子供たち、友人、知人、仕事関係の人たちを。

そして、貴重な日常を守りたいと思います。

自然災害は仕方ないですが、戦争を起こさせないように。


もう一度、メリークリスマス!

皆さんの日常が、楽しく、幸せなものでありますように!


北野幸伯


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○メールマガジン「【裏】ロシア政治経済ジャーナル」


発行者 北野 幸伯


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