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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.165


                       2023/12/14


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★どうすれば日本は変わるのか?



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。



皆さん、日本の未来に悲観的ですか?

私は楽観的です。

確かに日本は、30年間給料が全然上がっていない国です。

確かに日本は、かなりひどい重税国家です。

確かに岸田政権は、さらなる増税を画策しています。


私も、これらのネガティブな事実があることは知っています。

それでも楽観的なのです。

なぜでしょうか?

事実として、日本はよくなっているからです。


私は時々、昔のことを思い出します。

私の子供時代、体罰は当たり前でした。

宿題を忘れた子は、先生からげんこつで、
頭をゴツンとやられていました。

耳を引っ張る先生もいました。

そんな先生が「暴力教師!」と批判されたり、
首になったりすることはありませんでした。

それが普通だったからです。


そして昔は、学校の先生がスパスパたばこを吸っていました。

いえ、電車の中でもレストランでも、
いつでもどこでもたばこを吸っていました。


私の中学校では、「カツアゲ」(脅して金を奪うこと)は、
日常茶飯事でした。

あまりにも日常茶飯事なので、
学校はどうすることもできない状態だったのです。


今、世界も日本も、「パワハラ」「モラハラ」「セクハラ」
に非常に敏感です。

私の子供たちは、学校で先生に叩かれたことは一度もありません。

叩けば先生自身の人生が崩壊するリスクがあるからです。

世界は、ずいぶん住みやすい場所になりました。



▼どうやって日本は変わるのか?



ところで、どうやって日本は変わってきたのでしょうか?

いくつかファクターを挙げてみましょう。



・外国の影響

たとえば、「女性の社会進出を促進しよう」とか、
「LGBT差別をなくしましょう」とか。

これらは、外国(主に欧米)の影響でしょう。



・悲劇の影響

たとえば働き方改革。

これは、電通社員の高橋まつりさんが、
過労死自殺したことがきっかけになりました。


たとえば、学校でのエアコン設置率。

2018年は約5割だったのが、今では9割を超えています。

これは2018年の猛暑で熱中症が続出したことが原因でした。


たとえば、高齢者の免許更新厳格化。

これは2019年、元通産官僚の飯塚幸三(87歳)が池袋で
暴走し、松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(当時3歳)
をひき殺した事件がきっかけでした。


このように、何か悲劇が起き、世間の注目が集まると、
政府が動くということはあります。


・疫病

具体的には、新型コロナパンデミックです。

たとえば、テレワークが普及しました。

外国人労働者がこれなくなったせいか、
ファミレスに「ウェイターロボット」が登場しました。

同じ理由か、スーパーで「セルフレジ」が急速に普及しました。


ちなみにわが子が通う小学校でも、「革命的な変化」がありました。

子供が風邪をひいて休むとします。

新型コロナパンデミックが起きるまで、
私か妻が直接学校に行き、

「欠席届け」という「紙」を先生に
手渡ししなければなりませんでした。

朝の忙しい時間に、これは結構な負担になります。

私は、(ネットも電話もなかった)「赤毛のアンの時代
そのままだよね」と妻に愚痴を言いつつ、
学校に「欠席届け」を渡しにいっていました。

娘と息子が通う学校は、
「19世紀そのままの手法」を使っていたのです。

ところがコロナで、「親との接触は危険」となった。

「電話で欠席を伝えること」が解禁されました。

小学校、ついに「20世紀に突入」です。

そして、2021年になると、「メールで欠席報告もOK」に
なりました。

コロナの「おかげ」で、小学校が「21世紀」に進化しました。



▼変化を起こす「王道」とは



ここまで「変化を起こすファクター」として、


・外国の影響
・悲劇
・疫病


を挙げました。

しかし、これらは正直、「あまりいい変化の仕方」
とはいえないでしょう。

高橋まつりさんが亡くなる前に、
「働き方改革」が行われればよかったのにと思います。


他に変化を起こす方法はあるのでしょうか?

あります。

変化を起こせる主体に、


・手紙を書く
・メールを書く


を繰り返し、繰り返し行うことです。

一つ身近な例を挙げましょう。

私たちが2018年に日本に戻ってきたとき、
娘、息子が通う小学校では、


「冬でも体育時は、半そでTシャツ、半ズボン」


と決まっていました。

なぜ????????????????????????

さっぱりわかりません。

ところが、あるお母さんが、
6年間教育委員会に手紙を書き続けた結果、

今年の冬から、体育時に「長ズボンジャージ」の使用が
許可されたのです。

小さなことです。

ですが、そのお母さんが働きかけてくれなければ、
いまだに子供たちは、

冬に半ズボンで体育をし、凍えていたでしょう。

こうやって、少しずつ、世の中は変わっていくのです。


ちなみに、RPEではしばしば、


「官邸にメールを書いて、増税に反対してください」


とお願いしていました。

そして、「書きました!」というメールを、
何百通もいただいたのです。

そのせいかどうかわかりませんが、
岸田さんの増税意欲が薄れ、

最近は、減税の方針も示すようになってきました。

官邸にメールをしてくださった読者さんは、「私のメール、
少しは効果があったのかな」と思っていることでしょう。

そして、実際そうかもしれないのです。


というわけで、よりよい日本を創りたければ、
そのことをお願いしましょう。

SNSで拡散するのもいいでしょう。

しかし、

国政の事なら総理官邸に、

市政のことなら、市に、

学校にことなら教育委員会に、


メールを書いたり、手紙を書いたらいいのです。

ポイントは、1回であきらめず、何回も何回も書くことです。

「ショーシャンクの空に」のアンディがそうしたように。


ちなみに総理官邸には、以下のアドレスからメールできます。

https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

「増税しないでください!」とメールしましょう。

あるいは他に変えたいことがあるなら、遠慮なく、
繰り返しメールしましょう。


「日本はどうせもう変わらない」とあきらめ気味な方は、

『ショーシャンクの空に』を見て、また立ち上がりましょ
う。

予告↓
https://www.youtube.com/watch?v=Nn_sL0JkaGg


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単純善悪論ではなく、

「その考え方で行って、日本は【勝利できますか】?」

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