●元陸将・渡部 悦和氏 2022年9月11日の書評を読む

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渡部 悦和氏、Facebook2022年9月11日から転載。

<[2冊の秀逸な本を推薦します]

育鵬社から北野幸伯さんの「黒化する世界」と平井宏治さんの「経済安全保障のジレンマ」をいただきました。

2冊とも自信を持ってお薦めできる良書です。


1 北野幸伯さんの「黒化する世界」

「黒化する世界」は20年以上ロシアで学び生活してきた
北野さんの深い洞察に満ちた著作です。

その冷徹な分析は、読むに値します。

北野さんの論旨は以下の通りです。

・世界は黒化している,黒化とは独裁化のこと。
黒化した国家の典型例は習近平独裁下の中華人民共和国。

・ロシアは独裁者プーチンの下で黒化してきたが、
ウクライナ侵攻によって「真っ黒」になった。

・黒化の脅威は日本のすぐそばまで来ている。

・プーチンは露宇戦争を始めたが、戦略的敗北は不可避。

・ロシアの経済は経済制裁によりボロボロになり、
ロシアは自業自得の負け組になる。

・白化(民主主義)陣営(日米欧州など)と黒化陣営の戦い
は白化陣営が勝利する。

・日本は民主主義陣営に留まった。安倍総理、
岸田総理は正しい選択をした。


2 平井宏治さんの「経済安全保障のジレンマ」

平井さんは外国企業の日本企業に対する
M&Aに従事している経済安全保障の専門家です。

本書の目的は「中国による超限戦の実態を過去の事例
などを通じて明らかにすること」です。

平井さんは、M&Aの実務を通じて、中国が日本の技術を
いかに盗み、それを軍事利用しているかを赤裸々に書いています。

是非読んでみてください。

なお、平井さんは渡部の本や論考を読んでくれていて、
本書でも渡部の主張を引用してくれています。

渡部にとって北野さんも平井さんも戦友だと思っています。

共通の目的は独裁国家から日本を防衛することです。>

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