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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.6


                      2020/4/8


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★緩くて遅い「緊急事態宣言」、海外からの批判を気にす
る必要はない理由




全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


皆さんご存知のように、安倍総理は4月7日、「緊急事態宣
言」をされました。

対象は、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡。

期間は5月6日までです。


これについて、「遅すぎ」「緩すぎ」という批判がでてい
ます。

時事4月7日を参考にしてみましょう。



<「措置遅い」「強制力ない」 緊急事態宣言で海外メデ
ィア

時事 4/7(火) 18:39配信

新型コロナウイルス感染者急増を受けた日本政府の緊急事
態宣言発令について、海外の主要メディアからは、欧米諸
国の非常事態宣言などと比べて「大胆な措置を取るのが遅
い」「強制力も罰則もない」と厳しい見方が相次いだ。>



「大胆な措置を取るのが遅い」

「強制力も罰則もない」


「遅すぎ」「緩すぎ」ですね。

もう少し具体的に。


<AFP通信は、日本の措置には外出禁止や店舗閉鎖などの
強制力はなく、違反者への罰則もないため「欧米での都
市封鎖(ロックダウン)とは程遠い」と報道。

英BBC放送(電子版)は、専門家からは発令が遅過ぎると
の声が出ており、「ドイツや米国は、日本が社会的距離
確保の措置実施や新型コロナの広範囲な検査実施に失敗し
たと強く批判している」と伝えた。

米CNNテレビ(電子版)も、中国と経済・地理的に関係の
深い日本では早い段階で感染者が出ていたのに「世界の他
の多くの地域で見られるような大胆な措置を取るのが遅か
った」と指摘。

集中治療室(ICU)のベッド数や検査数の少なさのほか、
人工呼吸器の不足で医療崩壊への懸念が広がっていると報
じた。>

(同上)



▼海外からの批判を気にする必要がない理由



表RPE読者の皆さんはご存知ですが、私はこの問題で日本
政府の対応を批判しつづけてきました。

「中国全土からの入国を禁止してください」と書き始めた
のは2月5日のこと。

読者の皆さんに「官邸にメールを送ってください」とお
願いし、「送りました!」とのメールをたくさんいただき
ました。

結局、「中国全土からの入国制限」が実現したのは3月に
入ってからです。

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、モンゴル、
台湾、シンガポール、フィリピンなどから遅れる事1か月。

確かに安倍政権の対応は「遅すぎ」ました。


しかし、安倍政権も「いいこと」をしています。

それが、2月27日の、「休校要請」です。

これで感染スピードが、落ちました。

そして3月、まずイタリアを中心とする欧州で、その後は
アメリカで感染爆発が起こりました。

3月中、日本の感染者増加スピードは緩やかで、いつの間
にか日本が問題視されることはなくなっていました。

2月半ばは、WHOの専門家が、「世界が一番心配しているの
は日本だ」などと語っていたのです。


2月も3月も、特に2月、欧米メディアは日本政府の対応を
批判していました。


しかし、先に感染爆発が起こったのは、日本ではなく欧米
だったのです。

だから私は、「欧米は、えらそうなことをいっていたが、
事実として感染爆発を止められなかったではないか」と思
います。



▼日本の特性が効果をあげる?



正直いうと、私も「日本政府の緊急事態宣言は、『遅すぎ
る』し『緩すぎる』」と思います。

ですが、「効果はある」と思います。


理由1は、「休校要請」の時も、確かに効果があったから。

あれも「要請」で、無視した学校もありました。

しかし、ほとんどの学校は休校になり、感染拡大スピード
が遅くなりました。


理由2は、日本人がマスクをするのに抵抗がないこと

皆さんご存知と思いますが、「マスクをつけていても、感
染は防げない」といわれています。

一方で、「あなたが感染して、マスクをつけていれば、他
人にうつさない」効果は、大いにあるといわれています。

町を歩けばわかりますが、日本では大変多くの人がマスク
をつけています。

その中には、「潜伏期間中の感染者」「無自覚の感染者」
が大量にいることでしょう。

彼らは、「うつらないように」マスクをしているのかもし
れません。

しかし、実は、そのおかげで「他の人にうつさない」でい
られるはずなのです。


欧米人もロシア人も、マスクをする習慣がありません。

それで、自覚症状のない感染者が、うつしまくってしまい
ます


理由3は、日本人が世界一「お上のいうことに従う」民族
だからです。

私はモスクワに住んでるとき、「遊泳禁止」と書いてある
池で、ロシア人が大勢泳いでいるのを目撃しました。

彼らは、「〇〇禁止」と書いてあっても、全然気にしない
ようなのです。

日本では、あり得ないことです。


私は昨日、「お上に従う日本人はすごい!」と思いました。

娘の小学校は当初、「4月6日に再開、4月17日までや
って、その後どうするか判断する」という方針でした。

その後、感染者が増加してきたので、「4月6日に再開、
4月9日から再び休み」に変更になりました。

しかし昨日、「今日、総理が緊急事態宣言を出すと報じら
れています。つきましては」とメールが届いた。

結局、4月6日に再開した学校は、4月8日から休校にな
った。

ポイントは、学校が、「緊急事態宣言が【でる前】」にこ
の決定をしたことです。


さらに娘の塾から、メールが届きました。

「緊急事態宣言が出るといわれています。先週金曜日に再
開したばかりですが、5月6日までお休みさせていただき
ます」

これも、緊急事態宣言が出る前に起こったことです。


日本人は、お上が方向性を示すと、一斉に同じ方向に動き
出す特性がある。

(働き方改革の時も、どこにいっても「働き方改革!」「
働き方改革!」と騒いでいました。)

それで、緩くて、遅い緊急事態宣言でも、効果はあるだろ
うと思っています。



▼厳しすぎる制限には、副作用もある



ロシアでも、かなり厳しい「外出制限」がされています。

基本、「食品を買う時」「薬を買う時」「ゴミ出しすると
き」「仕事の往復」

以外は出てはいけない。

それで、いつもは「おまえがゴミ出せ」とケンカしている
夫婦が、

最近は、「私がゴミを出しに行く!」とケンカしている
というジョークがあります。

(ゴミ出しを理由に、少しでも外に出たい。)

レストランは強制休業で、いつもは渋滞がひどい道路もス
カスカだとか。


妻の姪には、2歳の子供がいます。

彼女は、「家にばかりいると気が狂うから、子供と森を散
歩しよう。

森でうつるわけがないわ」と考えた。

それで、子供と近所の森にいったら、警察官が複数いて、


「外出禁止なのを知らんのか、さっさと家に帰れ!」


と厳しく注意されたそうです。


今、日本は、「緩すぎ」「遅すぎ」で批判されています。

「遅すぎ」なのはその通りでしょう。

しかし、近所の森を散歩して、新型コロナウイルスに感染
するはずがありません。

これは、ロシアの話ですが、同じようなことは欧米でも起
こっています。

何がいいたいかというと、「欧米がやっていることがいつ
も正しいとは限らない」ということです。

一か月家に座っていれば、もちろん新型コロナには感染し
ないでしょうが、別のいろいろな問題がでてくるはずです。

その点、日本は緩いので、鬱になったり、ビタミンD不足
になったり、DVが激化する問題などは、欧米比で少なくて
すむでしょう。


というわけで、緊急事態宣言が出ました。

これが成功するか否かは、私たち自身の行動にかかってい
ます。

がんばって、この時を乗り越えていきましょう!





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○メールマガジン「【裏】ロシア政治経済ジャーナル」


発行者 北野 幸伯


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