◆ 裏RPE

本文へジャンプ  

 

【裏】RPEJournal=======================================



     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.56


                      2020/12/15


=======================================================


【朗報】

★フランスとドイツが「反中同盟」に参加




全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。



半月前、「★バイデン新大統領で米欧同盟が復活する」

という話をしました。

https://rpejournal.com/urarpe53.html


その後「予想通りの動き」が出てきたので、お伝えします。



▼フランスが「反中同盟」に参加



産経新聞12月5日(ウェブ版)から。



<1月29日から12月1日まで訪日したフランス海軍ト
ップのピエール・ヴァンディエ参謀総長(53)が産経新
聞の単独インタビューに応じた。

中国の脅威をにらんだ日米豪印4カ国の連携枠組み
「QUAD(クアッド=英語で4の意味)」との共同訓練に
参加すると述べ、インド太平洋地域でクアッドと連携を
強化する方針を明らかにした。>



(まだ終わっていませんが)トランプ時代、
アメリカとフランスの関係は、険悪でした。

トランプさんが、NATO加盟国に
「軍事費をもっと増やせ!」と強く要求しつづけていたからです。

フランスのマクロン大統領はうんざりし、
「欧州軍をつくろう!」

「アメリカから欧州を守らなければならない!」
などといって、

アメリカを「仮想敵視」していたのです。

2018年11月7日付、「ウォールストリートジャーナル」を
見てみましょう。




<トランプ氏が北大西洋条約機構(NATO)に加盟する欧州

各国に軍事支出拡大を要求し、この同盟が米国にもたらす
利益に疑問を投げ掛けたことを受け、長く欧州安定の土台
をなしてきた同盟関係はきしんでいる。

マクロン氏やドイツのアンゲラ・メルケル首相は、欧州の
防衛で米国を頼りにできるのかと公然と疑問を呈するよう
になった。>

<マクロン氏はさらに踏み込み、米国を欧州の潜在的な
脅威となる外国のひとつとみなしている。

フランスのラジオ局とのインタビューでは「中国とロシ
アからだけでなく米国からも自衛しなくてはならない」
と述べた。>



ところが、「国際協調派」のバイデンが新大統領に決まり
「米仏関係は修復されるだろう」という読みがでてきた。

それに、ウイグル人100万人を強制収容し、
ウイグル女性に「不妊手術」を強要し、

「民族絶滅化政策」を進めている中国を見逃すことは
もはやできなくなってきた。

それで、フランス軍は、日米豪印に
「反中同盟に加わろう」となったのでしょう。



▼ドイツも「反中同盟」に参加



フランスと一緒にトランプ・アメリカを批判していたドイツ。

フランスと同じように、「反中同盟への参加」を決めました。

12月14日時事通信を見てみましょう。



<ドイツのクランプカレンバウアー国防相は12日までに
、時事通信の書面インタビューに応じ、日本やオーストラ
リアなどインド太平洋諸国との連帯を示すため、独連邦軍
のフリゲート艦1隻を近くインド太平洋地域に派遣すると
表明した。

また、中国の南シナ海での領有権主張に強い警戒感を示し
、自衛隊やインド太平洋諸国の軍隊と共同訓練を行う可能
性にも言及した。>



これは、本当に「大事件」といえるでしょう。

欧州一の経済大国ドイツは、これまではっきり親中でした。

それが、変わってきている。



▼2021年は、転換の年



2015年3月、親米諸国群は、アメリカではなく、
中国を選択しました。

そう、いわゆる「AIIB事件」です。

イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、
イスラエル、オーストラリア、韓国など、

ほとんどの親米諸国が、中国主導AIIBへの参加を決めた。

彼らは、「アメリカの制止」を完全に無視したのです。


2020年、中国発でパンデミックが起こりました。

しかし、発生源の中国は、強権を使って
新型コロナウイルスの沈静化に成功している。

一方、アメリカは、感染者数、死者数とも世界一で
ボロボロになっています。

アメリカの感染者数は現在約1700万人(!)死者は約30
万8000人。

中国の感染者数は現在約8万6000人、死者は約4600人。

アメリカの感染者数は中国の約200倍。

死者数は、約67倍です。

こんなですので、中国は発生源ながら、
「一人勝ち」のような状況になっている。

しかし、世界は着実に「反中」になっています。

アメリカ、インド、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ。

日本は、エモーショナルに反中になる必要はありませんが、
戦略的に親米反中になり、アメリカ側にいることが不可欠
です。

それが、「戦勝国になる道」ですね。


●PS

この記事が面白かった方は、裏RPEにご登録ください。

完全無料です。↓
https://rpejournal.biz/p/r/LcJ9oxS8


新しく立ち上げたせいか、人によっては、
「これは危険サイトです!」と出るケースがあるようです。

その場合は、無理に登録せず、私の方にご連絡ください。

メルアドは、tjkitanojp●yahoo.co.jp です。

(●の部分に @  を入れてください。)、



=======================================================


○メールマガジン「【裏】ロシア政治経済ジャーナル」


発行者 北野 幸伯


Copyright (C)RPE JournalAll Rights Reserved. 358



=======================================================

HOMEプロフィール北野の声読者の声北野の夢北野が登場したメディア北野が登場した動画裏RPEバックナンバー