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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.55


                      2020/12/12


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★拡大強化される反中同盟




全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


「2020年はどんな年だった?」


と質問されたら、ほとんどの人は、
「新型コロナパンデミックで大変な年だった」と答えるでしょう。

パンデミックの原因。

トランプさんは、「中国のせいだ」と非難しています。

これ、時系列で振り返れば、「その通り」ですね。

1月23日、中国は武漢を封鎖した。

つまり、「都市封鎖しなければならないほど深刻な事態」
であることを知っていた。

1月24日、春節がはじまりましたが、
中国政府は外国への渡航を制限しませんでした。

こうして、新型コロナウイルスは、全世界にばらまかれる
ことになったのです。


トランプがこのことを指摘すると、中国外務省の趙立堅報
道官は3月12日、「新型コロナウイルスを持ち込んだのは
【 米軍 】だ!」と開き直りました。


中国政府は、万事がこんな感じなので、
今年は「反中包囲網に参加する国」がどんどん
増えていきました。


「包囲網の核」になっているのが、
日本、アメリカ、インド、オーストラリアです。

4か国で「自由で開かれたインド太平洋戦略」を進めている。

インドは、そもそも「非同盟外交」の国。

だから、米中覇権戦争に関わりたくなかった。

ところが5月、中印国境紛争が再燃し、
インド軍に死者がでた。

これでインド国民は反中になり、中国製品をボイコット。

インド政府は、中国製アプリ禁止措置をとっています。

インドは、米中覇権戦争で、
アメリカ側につくようになりました。


オーストラリアは、2年前まで、極めて親中的な国でした。

ところが、モリソン現首相になってから変わりました。

モリソンさんは4月、「新型コロナの発生源に関する独立
した調査が必要だ」と、まともなことをいいました。

すると中国が逆ギレした。

中国とオーストラリアの関係は、最悪になりました。

オーストラリアは今、米中覇権戦争で、完全にアメリカ側
についています。


日米豪印以外では、イギリスが今年、
極めて反中になりました。

イギリスも、つい数年前まで、とても親中的な国でした。

証拠もあります。

2015年3月、中国主導の国際金融機関AIIBに真っ先に加盟
したのはイギリスです。

この時、イギリスは、「入るなよ!」という
アメリカの要求を完無視したのです。

ところが今年、香港国家安全維持法の施行で、
イギリスはブチ切れました。

香港返還時の約束(=50年間は一国二制度をつづけ、
香港の民主主義に干渉しない」を

中共がサクッとやぶったからです。

今年、米英同盟が復活した。

これは、日本にとってとてもいいニュースで、
中国にとっては最悪のニュースでしょう。


さらに、フランス。。

今年は、この国も反中になってきました。

マクロン大統領は9月、国連総会の演説で、
「ウイグル自治区に国連調査団を送るべき」と主張しました。

中国政府は、ウイグル人100万人を強制収容している。

さらに女性には「不妊手術」を強制し、「民族絶滅政策」
を行っている。

@信じられない方は、こちらの記事を参照にしてくださ
い。↓
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93907.php


というわけで、今年は「多くの大国が、反中に転じた年」
といえるでしょう。

日本の菅首相は、親米細田派、麻生派、
親中竹下派、二階派の支持で誕生した政権。

それで、親米親中でフラフラしている印象です。

しかし、世界の大局を見て、
はっきりとアメリカ側につくべきでしょう。

ナチスドイツ側について負けた、2次大戦の過ちを
犯さないことを心から願っています。

●PS

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