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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.51


                      2020/11/25


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★バイデン政権を恐れなくていい理由



全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


ご無沙汰して、申し訳ありません。

動画講座の「大戦略論」や、新刊の執筆が忙しく、
メルマガを書く時間がまったくとれませんでした。

昨日、ようやく新刊執筆が終わったので、
久しぶりに裏メルマガを書いています。


アメリカ大統領選、私はトランプさんを支持していました。

結果、親中反日のバイデンが勝ったので、
「大変なことになる!」という専門家もいます。

彼が「親中反日」なのは間違いありません。

しかし、「戦略のロジック」から見ると、
心配する必要はなさそうです。

順番に説明していきましょう。



▼親中のバイデン



まず、「バイデンは親中か?」について。

これは、間違いないでしょう。

理由は、彼の次男が、中国から利益を得ていたからです。

これ、「陰謀論」でも「トンデモ」でもなく、
日本のメディアも報じています。

FNNプライムオンライン 2019年5月20日から。



<バイデン候補二男と中国の怪しい関係

シュワイツアー氏によると、ジョー・バイデン氏が現職の
副大統領時代の2013年12 月に中国を公式訪問した際、
ハンター氏も同行した。

その後二週間もたたないうちに、ハンター氏が経営に
関わるヘッジファンドのローズモント・セネカ・パートナーズ社に
中国銀行から10億ドル(現在の為替換算で約1100億円)の
出資金が振り込まれ、それは後に15億ドル(同約1650億円)
に増額されたという。>



▼反日のバイデン



親中のバイデンさんは、「反日」でもあります。

これにまつわる、わかりやすいエピソードが二つあります。

一つはバイデンさんが2013年、
安倍さんに「靖国に行くな!」と要求した。

同年12月、安倍さんはバイデンを無視して、靖国を参拝した。

それでバイデンは、激怒した。

2014年1月2月、アメリカメディアは、
とても激しく安倍さんを批判していました。


もう一つは、「日本国憲法は、俺たちが書いた」発言。



<バイデン米副大統領は15日、ペンシルベニア州で演説
し、共和党の大統領候補、ドナルド・トランプ氏を批判
する文脈の中で


「(日本が)核保有国になり得ないとする日本国憲法を、
私たちが書いたことを彼(トランプ氏)は知らないのか」


と発言した。>(産経新聞2016年8月16日)



アメリカが、事実上「日本国憲法を書いた」のは真実で
すが、そのことを公言する政治家はほとんどいません。

というわけで、バイデンは「親中反日」なのです。


ですが・・・・。



▼戦略のロジックが、バイデンから日本を守る



ですが、バイデンがこれから「親中的行動」「反日的行動」
をとるとは思いません。


なぜか?

戦略のロジックが、それを許さないのです。


どういうことでしょうか?


バイデンさんは、オバマ政権で副大統領でした。

オバマさんも、「親中だ」といわれていましたし、
実際ある時期までその通りでした。

もっと具体的にいうと、彼が親中だったのは2015年3月の
「AIIB事件」までです。

この時、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、
スイス、オーストラリア、イスラエル、韓国など、

いわゆる親米諸国群が、アメリカの制止を無視して、
中国主導の国際金融機関「AIIB」への参加を決めた。

つまり、親米諸国群は、アメリカではなく、
中国のいうことを聞いたのです。

これで世界は、「アメリカの覇権は終わるかも。
中国は覇権にものすごく近くにいる」と悟りました。

そしてリベラルで親中のオバマも、
「このままでは中国に覇権を奪われる」と理解したのです。

その後、オバマは、強力な中国バッシングを開始しました。

それで、「南シナ海で米中戦争(戦闘)が起こる可能性」
も出てきた。



<米中激突なら1週間で米軍が制圧 中国艦隊は魚雷の餌食
 緊迫の南シナ海

南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島周辺の
領有権をめぐり、米中両国間で緊張が走っている。

軍事力を背景に覇権拡大を進める習近平国家主席率いる
中国を牽制するべく、米国のオバマ政権が同海域への米
軍派遣を示唆したが、中国側は対抗措置も辞さない構え
で偶発的な軍事衝突も排除できない状況だ。>

(夕刊フジ 2015年5月28日)



AIIB事件の後、日米関係は、非常に良好になりました。

安倍さんとオバマさん、最後は「親友だった」こと、
皆さんも覚えておられるでしょう。

オバマさんは、「中国に勝つためには、
日本を味方にしなければ」と考えた。

それで、日米関係は急速によくなった。

これが「戦略のロジック」です。

アメリカは第二次大戦時、ナチス・ドイツに勝つために、
最悪独裁者スターリンと組みました。

戦後は、ソ連に勝つために、つい最近まで敵だった
日本、ドイツ(西ドイツ)と組みました。

それでも、ソ連に勝てそうにないと悟ると、
70年代に毛沢東の中国と組みました。

そして、アメリカは、勝利してきたのです。

今、アメリカは、何もしなければ中国に
覇権を奪われる状態にあります。

それで、親中だったオバマも豹変し、
熱心に中国バッシングした。

一方、オバマ政権の後半、日米関係は非常によかった。

親中反日のバイデンさんも、「戦略のロジック」に従って
動くしかない。

だから、日米関係は安泰なのです。

バイデンさんより大きな問題は、国内の「親中派勢力」です。

彼らは、いまだに「習近平の国賓訪日は、日本の国益」
とかいっている。

私たちは、バイデンさんより、日本国内の親中派の動きを
警戒しつづける必要があります。


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