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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.413


                       2025/5/17


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ウクライナとロシアの直接協議再開~なぜウクライナ戦争は終わらない?



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。


5月16日、トルコのイスタンブールで、
ウクライナとロシアの代表団による停戦協議が行われました。

どういう経緯でそうなったのでしょうか?

トランプはこれまで、プーチンのポチのごとく動いてきました。

大統領に就任後、プーチンとは何のディールもせず、
彼の要求を丸のみするつもりでいたのです。

トランプは、ゼレンスキーに「あなたにはカードがない!」といい、
プーチンの要求を押しつけました。

ちなみに、トランプは、185か国に相互関税を課しましたが、
ロシアには相互関税を課しませんでした。

あまりにトランプの「ポチぶり」がひどいので、
「トランプはロシアの工作員に違いない!」と確信する上院議員も出てきています。

@必見証拠 17分54秒からごらんください。

https://www.youtube.com/watch?v=cjWwd16pEzs&t=2090s


トランプが、ゼレンスキーに押しつけた「プーチンの要求」とは何でしょうか?


・プーチン・ロシアは、2014年3月に併合したクリミアと、
2022年9月に併合した4州(ルガンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州)
の実効支配をつづける

・ウクライナは、NATOに加盟できない


ゼレンスキーも、トランプがプーチンのポチなので、
二つの要求を受け入れることにしました。


ところが、プーチンの強欲は、とどまることを知りません。

ポチ・トランプが、プーチンの条件を丸のみすることを知った彼は、
さらなる要求を出してきたのです。

プーチンは、「危機の根本的原因を取り除かなければならない」
と主張しはじめました。

どういうことでしょうか?

具体的には、


・ネオナチ・ゼレンスキーをやめさせる

・ネオナチ・ウクライナを非武装化する

・アメリカだけでなく、欧州もウクライナ支援を止める


要するに、「ウクライナが丸腰になったら、停戦に応じてやる」と。

で、停戦期間が終わったら、どうするのでしょうか?

もちろん、丸腰になったウクライナ全土を征服するのでしょう。


こういう経緯を見ると、
「プーチンのせいでウクライナ戦争がつづいている」のは明白です。

ところが日本には、クレムリン情報ピラミッドに洗脳されている人、
クレムリンの工作員が多数いて、「ウクライナ戦争がつづいているのは
ゼレンスキーのせいだ!」と主張しています。

日本の情報空間で、なぜクレムリン情報ピラミッドの影響力が拡大したのか?

知りたい方は、こちらの本をご一読ください。


◆『ハイブリッド戦争』

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この本には、「ロシアの工作員」の「実名」も出ています。

私は、この本に出てくる人が本当に工作員かどうかは知りません。

念のため。


さて、プーチンのポチ・トランプ。

彼は、「24時間でウクライナ戦争を終わらせる!」と豪語していました。

ところが、大統領に就任して100日経っても終わらない。

しかも、ゼレンスキーは、トランプ―チンの要求を受け入れている。

さすがのトランプも、イラつくことが多くなり、
ついにプーチンを批判しはじめました。

『テレ朝ニュース』4月26日付。
『トランプ氏「戦争止める気なく私をうまくあしらっているだけか」プーチン氏を批判』



〈アメリカのトランプ大統領はロシアのプーチン大統領が戦争をやめたいと考えているのか疑問だとし、ロシアへの追加制裁の可能性を示唆しました。
フランシスコ教皇の葬儀に参列するためバチカンを訪れていたトランプ大統領は26日、ウクライナのゼレンスキー大統領と短時間の会談を行いました。
トランプ氏は会談後、自身のSNSに投稿し、ロシアがこの数日間にわたってウクライナの都市をミサイルで攻撃していることに「正当な理由はない」としたうえで、プーチン氏についても「戦争を止める気がなく、私をうまくあしらっているだけではないか」と批判しました。〉
──


トランプが「戦争を止める気がなく、
私をうまくあしらっているだけではないか」といいました。

そして、大ゲンカしたはずのゼレンスキーと、バチカンで仲良く会談したのです。


さて、ゼレンスキーは5月10日、ウクライナの首都キーウで、イギリス、フランス、ドイツ、
ポーランドの首脳と会談しました。

5か国の首脳は、「30日間の無条件の停戦」を
5月12日から始めることで合意しました。

そして、ロシア側にも30日間の停戦に応じるよう強く求めました。

この話、三つ重要ポイントがあります。


ポイント1、ロシアがが停戦に応じない場合、大規模な制裁を科す

ポイント2、ロシアが停戦に応じない場合、ウクライナへの軍事支援を強化する


そして、最重要のポイント3は、5か国の首脳はトランプと電話会談し、
トランプもこの案を承認した。


困ってしまったのはプーチンです。

5月11日、プーチンは、


「ウクライナとの直接交渉を再開する」

「いかなる前提条件もつけない」

「5月15日、トルコのイスタンブールで直接交渉をはじめよう」


と提案しました。

これは、何でしょうか?

プーチンは、戦場で有利なので、30日の停戦をしたくない。

しかし、ただ拒否すれば、欧米は大規模な追加制裁を科し、
ウクライナへの軍事援助を増やす。

これも困る。

そこで、別の「大胆な提案」をしたのです。

それが、「ウクライナとの直接交渉再開」です。

プーチンは、ゼレンスキーが、「まず30日の停戦をすることが大事だ。
30日の停戦期間中に直接交渉を再開しよう」ということを期待していたでしょう。

すると、「やはりゼレンスキーは、真の停戦を望んでいない。
だから直接交渉を拒否した」とアリバイ作りができます。


ところがゼレンスキーは、「今週木曜日、トルコでプーチンを待つ!」
と宣言したのです。


困ったことになりました。


日本と世界のメディアは、
「ついにプーチンとゼレンスキーの直接会談が実現するか!」とざわつきました。

しかし、私は『ロシア政治経済ジャーナル』5月14日号、
『【RPE】【壮絶】★プーチンvsゼレンスキーのライアーゲーム』で以下のように
予想しました。



〈プーチンは、非常に暗殺を恐れています。

そのため彼は、外国に行くとき、いつも「マイ水筒」「マイカップ」を持ち歩いているのです。

『AFP』2019年6月29日。
『プーチン氏、G20夕食会にマイカップ持参 「被害妄想?」臆測飛び交う』



〈大阪で行われた20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)の夕食会の映像で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が自分専用のマグカップを持参して飲み物を飲んでいる姿が確認され、ソーシャルメディア上では、20年近く政権を握っているプーチン大統領が被害妄想にとらわれているのではないかとのジョークや臆測が飛び交っている。

映像には、他国の首脳が一般的なワイングラスで飲み物を口にする中、プーチン氏が魔法瓶タイプの白いマグカップで何かを飲む姿が映っている。〉
ーー


プーチンにとって、ゼレンスキーに会うことは、「ものすごい恐怖」です。

なんといっても、プーチンのせいで、
数えきれないほどのウクライナ国民が亡くなっているのですから。

それで、トルコに行かない可能性が高いでしょう。〉
ーー


予想通り、プーチンはトルコに行きませんでした。

では、ウクライナとロシアの高官たちは、何を話したのでしょうか?

『時事』5月17日。
『ロシアの要求「容認できず」 直接協議で威嚇、停戦応ぜず ウクライナ』



〈ウクライナのメディアは16日、英ジャーナリストが関係筋から得たという情報を報じた。それによれば、ロシア代表団は「停戦の条件」として、ロシアが一部を占領する東・南部4州からのウクライナ軍撤退を要求した。さらに北東部ハルキウ、スムイ2州も軍事制圧すると脅した。〉
ーー


4州だけでは満足せず、後2州を制圧するそうです。

そもそも、親プーチン派の人たちは、「プーチンはルガンスク州、
ドネツク州のロシア系住民を救いたいだけだ!」と主張していました。

では、なぜプーチンは、全然関係のないザポリージャ州、ヘルソン州を
併合したのでしょうか?

なぜ、全然関係ないハルキウ州、スムイ州を併合すると脅すのでしょうか?



〈ロシア代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は「われわれは戦争を欲しないが、
1~3年でも必要なだけ戦える」とも強調。「(18世紀の大北方戦争で)スウェーデンと
21年間も戦った。
(ウクライナは)どれだけ戦えるのか」と威嚇したという。〉
ーー


これが、メジンスキーの個人的意見なはずはありません。

当然プーチンの考えを代弁しているのです。


私たちが理解しなければならないこと。

北方領土が戻ってこないのは、プーチンがそれを望んでいないからです。

彼は2018年、「4島返還」をあきらめ、「2島返還」に譲歩した安倍総理に対し、


【 2島返して欲しければ、日米安保を破棄しろ!】


と突っぱねた男です。


同じようにウクライナ戦争が終わらないのは、
プーチンがそれを望んでいないからです。

ナイーブなトランプは、「プーチンの要求を丸のみすれば、
24時間でウクライナ戦争は終わる!」と考えていた。

しかし、プーチンは、安倍総理を侮辱したように、トランプを侮辱し、
呑めない要求を出してきた。


私たちが知らなければならないのは、プーチンの本質です。


◆PS

既存のマスコミに疑問を持っている。

しかし、どうしてもプーチンやトランプを「英雄」と思えない方。

あなたの「違和感」は正常です。

というのも、現在の日本の情報空間では、
「米英情報ピラミッド」と「クレムリン情報ピラミッド」が戦っているのですから。

今のウソまみれの情報空間が嫌で、ネット上で真実を探し、
「ついにみつけた!」と思ったら、実は「クレムリン情報ピラミッド」だった。

救われないです。

では、どこに本当の情報があるのでしょうか?

ここにあります。

http://in.powergame.jp/kipg_2503_tora?cap=kmag

是非参加してみてください。


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すでに読まれた方は、アマゾンにレビューを投稿していただけると、とても助かります。

なにとぞよろしくお願いいたします。



▼▼「おたよりコーナー」へ
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★押上様からのメール


北野様

ご返信ありがとうございます!

「おたよりコーナー」でもご紹介頂き、ありがとうございます。

実は明日(5月17日)、太陽の塔がある大阪万博記念公園で開催されるFM802のフェスに参加します。

NHKの「J-POP 世界への挑戦」に出演していた「新しい学校のリーダーズ」も登場するので、とても楽しみです!

彼女たちのことは、少し変わったアーティストという印象しかなかったのですが、NHKの番組を観たことで、応援したくなりました。

彼女たちは大手芸能事務所からバックアップされて成功したのではなく、メンバー全員で考えながら自己プロデュースしているのが、とてもかっこいいと思いました。

そんなアーティストが活躍できる、本当に良い時代になったのだなぁと感じました。

話は変わりますが 、京都大学の文芸批評家、浜崎洋介先生が「人間 石破茂論」を解説されている動画が面白かったです。

?? 読みながら手が震えてくる...石破茂、裏切りの人生
https://www.youtube.com/watch?v=xBDl__yOdv4

石破さんが総裁選に出る直前に自身が書かれた本『保守政治家 石破茂』を通じた解説ですが、 葛藤や悩みながらの決断・思考はなく、「心地いい」「心地悪い」という感想だけが書かれており、あるのは「流れ」だけ。

そのため、石破さんの政策を解説することに意味はない。

略歴を見ると、鳥取県知事の息子として生まれ、高校から東京へ。

慶應義塾高校、慶應義塾大学を経て、親の薦める三井銀行に就職。

父親が亡くなったことをきっかけに、田中角栄に推される形で政治家になったそうです。

政治家としての決断も、「心地いい」、「心地悪い」という感覚で選択されているように感じられ、 憲法問題にも通じる部分があり、言っていることとやっていることが平気で違うのが特徴的でした。

それでも、いまだに一定の支持率があることを考えると、石破さん個人の問題というより、戦後日本そのものの問題という解説でした。

現代日本人の問題を石破さんが浮き彫りにしてくれているとしたら、ある意味、石破さんに感謝すべきなのかもしれませんね。(笑)

明日は「新しい学校のリーダーズ」に、自立の精神を学びたいと思います!

まとまりのない話となり、失礼しました。


★北野から

ありがとうございます!

「石破論」、実に興味深いです。



★北野への応援メールは

tjkitanojp〇yahoo.co.jp

(〇を@にかえてください。)

まで。


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