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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.384
2025/3/7
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★トランプは日米同盟に不満!どうするべきか???
全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!
北野です。
昨日のメルマガでは、読者さんの全然違う「トランプ観メール」を、
二通紹介させていただきました。
トランプさん、やっていることには「いいこと」も「悪いこと」もあると思います。
しかし、正直いうと「あんまり戦略的な人ではないな」と思います。
なぜでしょうか?
19世紀の終わり、覇権国家イギリスは、窮地に陥っていました。
ドイツ帝国の経済力、軍事力がイギリスを凌駕しつつあったからです。
戦略的なイギリスは、「同盟戦略によって、ドイツに勝とう!」と決断します。
具体的には、日本と同盟し、仲が悪かったフランス、アメリカ、ロシアと和解したのです。
イギリス、日本、フランス、アメリカ、ロシアは、
ドイツ帝国が覇権国家になることを阻止しようと決意していました。
そして、ドイツは第1次世界大戦で必然的に敗北したのです。
この話の教訓は、「敵はなるべく一国に絞れ」「仲間を増やせ」ということでしょう。
この教訓に沿って考えれば、トランプがプーチンと和解したいのもわかります。
アメリカとロシアで、中国をつぶそうと。
しかし、トランプが叩いているのは中国だけではありません。
同盟国であるカナダに「51番目の州になれ!」といって傷つけた。
メキシコ湾の名称をアメリカ湾に変えて、メキシコを傷つけた。
「グリーンランドを買収する。軍事力を使ってでも」といって、
同盟国デンマークを恐怖させた。
そして、ウクライナとの関係を悪化させることで、
欧州のNATO加盟国との関係を、大いに悪化させました。
欧州のNATO加盟国の中には、イギリス、フランス、ドイツなど、大国もいます。
というわけで、トランプは、中国だけでなく、
(ロシア以外の)あらゆる国々との関係を悪化させている。
だから、「戦略的ではないな~」と思うのです。
中国に勝ちたければ、中国以外のすべての国々との関係を良好にするべきでしょう。
さて、我が国日本も、トランプさんの口撃の対象になりました。
『日テレニュース』3月7日付。
〈アメリカのトランプ大統領は6日、日米同盟をめぐり「アメリカは日本を
守らなければならないが、日本はアメリカを守らない」と述べ、不満を示しました。
トランプ大統領
「私は日本が大好きだし、日本とは素晴らしい関係にある。しかし、
日本とは興味深い取り決めがあり、アメリカは日本を守らなければならないが、
日本はアメリカを守る義務はない」
(中略)
「アメリカは日本を守らなければならないが、日本はどんな状況でもアメリカを
守る必要がない」と不満を示しました。また、日本が「アメリカから大金を
稼いでいる」「誰がこのような取り決めをしたのか」とも述べました。
トランプ氏がこうした不満を理由に、今後、日本に対し
防衛費の増額を迫る可能性があります。〉
ーーー
私は、トランプさんの発言すべてに賛成するわけではありません。
トランプ信者ではありません。
しかし、この件については、トランプさんの憤りは当然だろうと思います。
(@もちろん、日米安保をこういう形にしたのはアメリカなので、
日本批判は「理不尽だ」ともいえますが。)
「私(日本)が襲われたら、あなた(アメリカ)は命をかけて私を助けなさい!
でも、あなた(アメリカ)が襲われたとき、私(日本)はあなたを決して助けないけどね!」
こんなことを公言している国を本気でしょうかで守ろうと思うでしょうか?
しかし、
「私(日本)が襲われたら、あなた(アメリカ)は命をかけて私を助けてくれる。
そのかわり、あなた(アメリカ)が襲われたら、私(日本)も、
命をかけてあなたを守りましょう!」
これが普通の同盟関係です。
2015年、いわゆる安保関連法案が可決されて、
「集団的自衛権」が認められることになりました。
トランプさんは、このことを知らないか、知っていて
「不十分だ」と考えているのでしょう。
石破さんは、トランプに
「あなたのおっしゃるとおりです。日米同盟を片務的なものから
双務的なものに変えましょう。
日本も、防衛費をできるだけ増やしていきましょう」
というべきです。
バイデンはウクライナを支援しましたが、トランプは支援を停止しました。
政権によって、態度が180度変わるアメリカは、大きなリスクです。
ですから、日本は「自分の国は自分で守れる国」
「軍事的に自立した国」になる必要がある。
しかし、「軍事の自立」を叫び、米軍を追い出して軍拡をはじめれば、
日本の敵は中国、ロシア、北朝鮮、そしてアメリカになってしまう。
絶対に勝てません。
だから日本は、「トランプさんがおっしゃることはもっともです。
日米安保をより双務的なものにすると同時に、日本はアメリカさんのために
軍拡を進めていきます」という。
防衛費を増やして強くなるのはアメリカではなく、日本です。
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★橋爪さまからのメール
北野様
はじめまして。
いつもためになる配信ありがとうございます。
今回のメルマガのゼレンスキーさんの態度について、
以下の石田和靖さんの動画では全く異なる見解が示されています。
曰く、
ゼレンスキーさんは既に大統領任期切れ、トランプの出した条件は
それほど的はずれではない、むしろゼレンスキーさんの対応に
問題はないのか、という内容でした。
https://www.youtube.com/live/w4_SYEgJr1A?si=QR6ek3kB34y0px1V
ゼレンスキーさんがワシントンD.C.まで行ったのも、
それなりに直前まで脈があった証ではないかとも思えますがいかがでしょうか?
今後のメルマガにその辺も反映していただけると嬉しいです。
これからも楽しみにしてます。
ありがとうございました。
★北野から
ありがとうございます!
確かに、あの会談をずっと聞いていると、
「嗚呼、ゼレンスキー余計なことをいった・・・」と思いました。
ゼレンスキーの大統領任期がきれている件ですが、
戦争中に選挙を行わないのは、ウクライナでは合法ですし、
世界的にも普通の事です。
イギリスでも第2次大戦中は、選挙が行われませんでした。
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tjkitanojp〇yahoo.co.jp
(〇を@にかえてください。)
まで。
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