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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.321


                       2024/11/20


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★室井慎次が言った、日本に大切なこと



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。


(@映画のネタバレが少しあります。)


映画『室井慎次 生き続ける者』を見ました。

これは、10月に公開された『室井慎次 敗れざる者』の続きなので、
「生き続ける者」を単独で見ても意味がわかりません。

予告↓
https://www.youtube.com/watch?v=wHKF9v7qdxU

以前、前編「敗れざる者」を見た感想を書きました。

転載します。

【 ここから▼ 】

〈これは、『踊る大捜査線』の「スピンオフ作品」ということでしょうか。


ご存知の方も多いと思いますが、『踊る大捜査線』は、
1997年に放送された「警察ドラマ」です。

主人公の青島俊作巡査部長を演じる織田裕二さんの代表作。

それまでの警察ドラマとは、全然違う雰囲気で大人気でした。

なぜ大人気だったのでしょうか?

説明するのは難しいですが、笑えるし、泣けるし、とにかく面白かったです。

警視庁(本店)と所轄署(支店)の対立を軸に描かれているのがユニークでした。

具体的にいうと、警視庁は、所轄の人たちを「駒」としか考えていなくて高圧的で傲慢。

毎回毎回、警視庁と、青島巡査部長を中心とする所轄の刑事たちが対立します。

メルマガで面白さを表現するのは難しいので、まだの方はぜひごらんになってください。

@ドラマ予告集↓
https://www.youtube.com/watch?v=xuac-Ot5mnA&t=169s


さて、今回の映画の主人公は、柳葉敏郎さん演じる室井慎次さんです。

室井さんは、警視庁のエリート。

いつも怒ったような顔をして、眉間に縦じわが入っています。

彼は、所轄の青島さんと交流していく中で、組織の矛盾に気づきました。

それで、警視庁と現場の刑事との関係を変える「改革」を志すのです。

青島さんは、室井さんに、「えらくなってください!」と言い、
室井さんが大出世して警察を変えてくれることを期待していました。

青島さんの大先輩の和久さん(いかりや長介)は、


「正しいことをしたければ、えらくなれ!」


といいました。

青島さんはキャリアでないのでそれほど偉くなれない。

それで、彼は室井さんに現場の警察官の願いを託したのです。


さて、ここから映画の話。

室井さんはその後出世して、警察機構の改革に取りくむことになりました。

5年間改革に取り組んだものの成功しなかった室井さんは、
定年を待たずに退職。

故郷の秋田のかなり辺鄙な村で、隠遁生活を送っています。

実の子ではない二人の男の子を育てています。

比較的穏やかな生活を送っていた室井さんですが、二つの事件が起きました。

一つは、家の近所で死体が発見されたこと。

もう一つは、一人の少女が現れたこと。

彼女は、『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』の
犯人・日向真奈美(小泉今日子)の娘でした。

予告↓
https://www.youtube.com/watch?v=D0T32IYDFaA

日向真奈美の娘・日向杏は、成り行きで室井さんの家に住むことになります。

母親から悪意をたっぷり受け継いだ杏は、室井さんの前では「いい子」を装いますが、
室井さんと子供たちの仲を破壊するよう工作していくのです。


いくつか気づいたことをあげておきます。

一つ目は、『踊る大捜査線』を見たことがない人には、
なかなか楽しめない映画だろうと思います。

日向真奈美の娘といっても、映画をみたことがない人には、理解できないでしょう。


二つ目は、いつもクソ真面目な室井さんが主人公なので、
『踊る大捜査線』と違い、笑える部分が全然ないということです。

『踊る大捜査線』では、主人公の青島さんが、元気で笑えるキャラでした。

彼と、同僚のすみれさん(深津絵里)のやりとりも、笑えました。

やる気のない上司3人も笑えました。

しかし、今回の映画は、一貫してシリアスです。

室井さんがそういうキャラなので仕方ないです。


三つ目は、この映画は「二部作」で時間がたっぷりあるせいか、展開が遅いです。

それで退屈と思う人もいるでしょう。

しかし、室井さんが引退した後何をしていたのか?

なぜ彼は、自分の子でない二人の子供と暮らしているのか?

二人の子供たちの過去はどうなっているのか?

などが、「丁寧に描かれている」ともいえるでしょう。


以上三つが気づいたことです。

11月15日には、続編『室井慎次 生き続ける者』が公開されるそうです。

おそらく、後半で大いに盛り上がるのでしょう。

私は、もちろん見るつもりです。

『踊る大捜査線』にはまったことがある人は、是非ごらんください。〉

【 転載ここまで▲ 】


ここから後半『生き続ける者』を見た感想です。

結論をいうと、「後半で大い盛り上がるでしょう」という予想は、外れました。

意外と淡々とした映画でした。

今までの「踊る大捜査線」とは、全然違う感じです。

どちらかというと、「北の国からっぽい」と言えるでしょうか。

室井さんと、3人の里子たちの交流がメインになっています。


最後の方で「ネタバレ禁止」の二つのできごとがありました。

一つは、室井さんの運命について。

もう一つは、踊る大捜査線の今後の展開について。


特に二つ目で、一気に目が覚めた感じがしました。


この映画、「室井さんと、3人の里子たちの交流がメイン」と書きました。

そして、「とても大事なこと」を語っていました。

子供たち3人をひきとった室井さんは、その理由について
「(青島刑事との)約束を果たせなかった罪滅ぼしのつもりだった」と語りました。
(言葉は正確ではないかもしれません。)

ところが、3人の里子と暮らしてみて、
「今は違う」「おまえたちといるのが楽しい」と言いました。

私は、この言葉を聞いて、「嗚呼、これが子育ての基本だ」と思いました。


日本では、マスコミが、「子育ては大変だ、大変だ!」と毎日毎日報道しています。

その通りです。

私も中2と小4の親として、「子育ては大変だ」というのはわかります。


ですが、それだけではないでしょう。

子供たちが家にいるのは、楽しいのです。

「大変だ」というのを否定する気はありません。

しかし、そればかりだと、子供たちは、
「嗚呼、結婚して子供産んでも大変になるだけだ。結婚も子供もやめておこう」
となってしまいます。

日本国は、「少子化が大問題」と騒ぎつつ、一方で、
「子育ては大変だ、大変だ!」と騒ぐことで、
「子供を産むと大変だからやめておこう」という
世論を醸成する結果になっています。


繰り返しますが、子育てが大変であることは否定しません。

しかし、もう少し子育ての喜びにも触れ、
子供たちが、「将来子供を持ちたい」と思えるような
ムードも作って欲しいと思います。

そういう意味で、「室井さんありがとう!」と思いました。


映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』。

これまでの「踊る大捜査線」とは全然テイストが違います。

それでも、「踊る大捜査線」のファンは、見ておきたい作品でした。


予告はこちら。↓
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★下山さまからのメール


北野様、こんばんは

下山です

つい最近 虎ノ門ニュースで高橋洋一さんが こんなことをおっしゃっていました。

基礎控除と給与所得控除の先進国 比較について

日本 48万円と55万円
アメリカ 61万円と219万円
イギリス 214万円
ドイツ 143万円と20万円
フランス 160万円と8万円

だそうです。

一番低い フランスでも 160万円。

なんで日本が引き上げられないのか疑問です。

そして国民民主党がこのまま すんなり行くだろうかと思っていたら

玉木党首のスキャンダル。

財務省 そう来たか、としか思いませんでした。

北野さんにリンクしていただいた TBS のニュースですが玉木さん以外は、
なんとか103万円の壁を壊すまいと必死になっているようにしか見えませんでした。

先日 予算委員長が 立憲民主党の議員になりましたね。
憲法審査会長や法務委員長 も。

https://news.yahoo.co.jp/articles/80f8e4115b9d402d94306ef84a43b395e23eb8d7

青山さんは103万の壁が越えられないのは、財務省 だけが悪いのではなく
自民党の腐った部分が結びついているからだとショート動画でおっしゃっていました。

今回の選挙で国民民主党が力を持ってきたのは良かったですが

まだまだ 手放しで喜ぶわけには
行かなさそうですね。


★北野から

メール、ありがとうございます!

マスコミの、玉木さん、「103万円の壁」バッシングは、ものすごいですね。

財務省は、なんとしてでも【 暗黒の40年 】を実現したいように見えます。

日本の一人当たりGDPを世界2位から32位まで落としても、まだ足りないようです。

恐ろしい・・・。



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まで。

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