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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.103


                      2021/8/10

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★台湾、蔡英文総統のビジョン



全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


「フォーカス台湾」8月10日から。



<蔡総統は10日更新したツイッターで、


「10年後の台湾がどうあってほしいか」


をインタビューで聞かれたことに触れ、


「それに答える立場にいる自分の重い責任を常に念頭におき、
日々自分に言い聞かせていることを伝えることができました」


と紹介。

総統府によれば、蔡総統は自身が期待する
10年後の台湾の姿について、


「第一に、民主主義や人権、平等を尊重する社会。


2つ目は、地域の平和と安全を促進する国家。


3つ目は、たとえ多くの困難や挑戦に直面しても、台湾は
依然として毅然と生き残り、世界の人々から認められる手
本になることができる」


とインタビューで語った。>



蔡英文さんは、
日々この三つを自分に言い聞かせているそうです。

一見、「今の台湾のままでいるということか」と思えます。

「そのとおり」ともいえるでしょう。


ところが、台湾が10年後、「今のままでいられるか」、
実に微妙なのです。


理由は、もちろん、習近平が台湾を
「武力を使っても統一する!」と宣言していることです。




<習氏、中台統一で軍事力行使を排除せず 「一国二制度」も迫る

2019年1月2日

【1月2日AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2日、
中国が台湾に平和統一を呼び掛けた「台湾同胞に告げる
書」の発表40年に当たり演説し、台湾との「再統一」を確実
にするための選択肢として


軍事力の行使を排除しない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と言明した。

台湾は最終的に中国本土に統一されることになるとも強調した。>



日本は、なんやかんやいっても、GDP世界3位の経済大国です。

それでも、中国は、おっかないですね。

中国が狙っているのは、いまのところ


1、尖閣
2、沖縄


です。


@中国は「日本には沖縄領有権はない!」と宣言していま
す。

万人必読証拠はこちら。↓
https://rpejournal.com/rosianokoe.pdf



これだけでも、ものすごい脅威です。

中国が尖閣の領有権を主張しはじめたのは、1970年代に入
ってから。

これだけでも「トンデモ主張」ですが。

最近は、「沖縄を奪還しなければ」という主張もでている。


人民解放軍の元幹部らが運営する、中国の民間軍事評論グ
ループ「六軍韜略」(りくぐんとうりゃく)は、


もし「台湾有事」の際、日本が台湾をサポートすれば、



「日本を核攻撃すべきだ!」



と主張しています。

さらに、「沖縄を奪還すべきだ!」と主張しています。



<・中国が日本を先制核攻撃の標的という例外にする背景
には、近年の国際情勢の変化があり、これまでの不先制使
用が時代遅れになったという面もある。

また中国は日本への核攻撃の際には、尖閣諸島(中国名
・釣魚島)と沖縄(中国側は琉球と呼称)を奪回する。>

(JBPress 7月21日)



本当に、中国はおっかないです。


しかし、台湾の場合、中国は、丸ごと全部「中国のものだ
!」主張している。


もし中国が、台湾を併合したらどうなるのでしょうか?


香港をみればわかりますね。


併合されたら蔡英文さんのビジョン、


「民主主義、人権、平等を尊重する社会」は崩壊します。


「地域の平和と安全を促進する国家」でいられなくなり
ます。

共産党の一党独裁国家の「一部」になってしまうのです
から。


だから、蔡英文さんは、「三つ目のビジョン」を語りま
す。


「たとえ多くの困難や挑戦に直面しても、台湾は依然と
して毅然と生き残り、世界の人々から認められる手本に
なることができる」


巨大な中国の支配を逃れ、自由と民主主義を守る抜くこ
とは簡単ではありません。

だから、蔡英文さんは、この三つを


「日々、自分に言い聞かせている」


のでしょう。


日本も、いろいろな困難を経験しています。

それでも、台湾よりは、ずいぶんマシです。


私たちは、「世界一の親日国家台湾」のために、「何が
できるのか」考えるべきでしょう。


蔡英文さんは、日本について


「まさかの時の友こそ真の友」


とおっしゃっています。

日本が台湾に、新型コロナワクチンを送ったことなのかも
しれません。

しかし、台湾の「まさかの時」は、「中国が侵攻してきた
時」でしょう。

その時、日本は台湾の「真の友」でいられるのでしょうか?

誰も戦争は望みません。

しかし、残念ながら、私たち一人一人が、戦争について考
えなければいけない時代になってきたようです。


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