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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.31


                      2020/7/7


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★安倍総理はやめるべきか?




全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


安倍政権の支持率、これまでで最低になっているそうです。



<JNN世論調査、安倍内閣支持率“最低”に

TBS NEWS 6日 1時39分

最新のJNNの世論調査で、安倍内閣の支持率は
38.2%となりました。

調査方法の違いはありますが、これは第二次安倍政権発足後、
最低の数字となります。

安倍内閣を支持できるという人は、先月の調査結果より
0.9ポイント減って38.2%でした。

一方、支持できないという人は0.6ポイント増加し、
59.8%でした。JNNでは2018年10月に調査方法
を変更したため単純に比較はできませんが、
これは、第二次安倍政権発足後では最低の支持率です。>



仕方ないかなと思います。

新型コロナウイルス対策もイマイチですし。


(日本は、アメリカ、ブラジル、インド、ロシア、欧州
などと比べると、ずいぶんマシです。

「なぜマシなのか?」について、
「政府の対応が正しかったから」という人は、
ほとんどいません。

「日本人は、他国と違ってマスク使用に慣れている」とか、

「お上のいうことを素直に聞くから」

「そもそも、握手したり、ハグしたり、
やたらとキスしたりする習慣がないから」

などといわれています。)


それに、河井夫妻の事件もありました。


私自身は、安倍内閣についてどう考えているのでしょうか?

複雑です。

私はどんな政治家でも、「この人の信者です」ということ
はありません。

個別の政策について、「これはいい」「これは悪い」といいます。

安倍内閣については、
「消費税引き上げ」「3K外国人労働者の大量受け入れ」

などに、一貫して反対してきました。

それでも、「安倍総理は去るべきだ」といわなかったのは
、「外交がすばらしかったから」です。

なにが?



▼反日統一共同戦線戦略を無力化した安倍総理



昔からの読者さんはご存知ですが、中国は2012年11月、

ロシアと韓国に、【反日統一共同戦線構築】を提案しました。

これ、「トンデモ陰謀論」ではありません。

100%事実です。

最近読者さんになった方は、いますぐこちらの絶対証拠を
ごらんください。

https://rpejournal.com/rosianokoe.pdf


この戦略の骨子は、


・中国、ロシア、韓国で【反日統一共同戦線】をつくりましょう!

・中ロ韓で、日本の領土要求を断念させましょう!

・日本に断念させるべき領土とは、「北方4島」「竹島」
「尖閣」および【 沖縄 】です!

・日本には【 沖縄 】の領有権はありません!!!

・反日統一共同戦線には、【 アメリカ 】も引き入れましょう!


これが、2012年11月の状況です。

そして、安倍総理は2012年12月、総理に返り咲いたのでした。

中国の対日戦略は、日米、日ロ、日韓関係を破壊し、
日本を孤立させ、破滅させること。

対する日本の戦略は、


日米関係
日ロ関係
日韓関係


を改善させ、反日統一共同戦線戦略を無力化させる。

そして安倍総理は、2015~2017年にかけて、
これに成功したのです。


2015年3月、「AIIB事件」が起こりました。

ほとんどすべての「親米」諸国が、中国主導の「AIIB」に参加した。

彼らは、アメリカの制止を無視したのです。

アメリカの覇権は「風前の灯」でした。


しかし、日本は、AIIBに入らなかった。

2015年4月、総理はアメリカ議会で「希望の同盟演説」を
行いました。

意気消沈しているアメリカに、
「あなたたちは世界の希望だ!」といって激励した。

これで、日米関係は、著しく改善されました。


2015年12月、いわゆる「慰安婦合意」で日韓関係は改善された。

文大統領になって再び悪化しましたが、
しばらく日韓関係は穏やかになったのです。


2016年12月、プーチンが訪日し、日ロ関係はとても良好に
なりました。


ザックリ書きましたが、安倍総理が「反日統一共同戦線」
を無力化した経緯、こちらの本に超詳細に書いています。

まだの方は、是非ご一読ください。


●中国に勝つ日本の大戦略 北野幸伯


詳細は↓
http://amzn.to/2iP6bXa



中国は、アメリカを味方にして日本を叩く予定だった。

ところが、AIIB事件でアメリカは、「中国打倒」を決意
します。

そして、2018年7月から「米中覇権戦争」がはじまったの
です。



▼安倍総理の迷走



ここから安倍総理の「迷走」がはじまります。

米中覇権戦争がはじまった途端に、同盟国アメリカの敵
中国に接近しはじめたのです。

2019年6月、G20が行われた大阪で、
習近平に「来年桜が咲くころ国賓として訪日してください!」といい、

アメリカを仰天させました。

これ、一般的な言葉で、【 裏切り行為 】といいます。


しかし、総理に、「アメリカを裏切った」
という意識は全然ないことでしょう。

なぜ?

おそらく、日本の政治家は、
「米中覇権戦争が起こっていること」
「米中の対立が深刻なものであること」

を知らなかった。

ですが、アメリカは、そう見ません。

「米中戦争がはじまった途端中国にすり寄る日本の政治家
たちは、狡猾な裏切り者だ」

と思ったことでしょう。

70年代、田中角栄は、アメリカより先に中国との国交正常
化を成し遂げました。

それで、キッシンジャーは、

「ジャップは最悪の裏切り者だ!」と絶叫した。

キッシンジャーは今回も、
「やっぱりジャップは最悪の裏切りものだ!」
と思ったことでしょう。


私はそれで、ささやかながら、
「習近平の国賓来日反対運動」をはじめました。

読者数61000人の表メルマガで、
「『習近平の国賓訪日反対』と総理官邸にメールを書きましょう」
と呼びかけたのです。

その結果、私に圧力がかかるようになった。

「表メルマガが廃刊になるのではないか?」と恐れた私は、

皆さんが今読まれている、裏メルマガを創刊することにしたのです。

結局、習近平の国賓訪日は、新型コロナウイルスの影響で、
【 延期 】になりました。


私は、これを【 中止 】にしたいと思いました。



▼自民党正常化?



すると、自民党は、そっちの方向に動き始めたのです。

(もちろん、私が願ったこととは、全然関係ありませんが
。)

きっかけは、香港国家安全維持法が成立したことです。

自民党は、この動きに反対している。



<習主席国賓来日の中止要請 香港国家安全法で自民が
非難決議へ

産経新聞 7/3(金) 7:43配信

中国による香港への統制強化を目的とした「香港国家安全
維持法」」が可決、施行されたことを受け、自民党がまと
めた非難決議の内容が3日、分かった。

すでに同法違反を適用した逮捕者が出ていることについて
「重大で深刻な憂慮」を表明。

日本政府には、延期の状態となっている習近平国家主席の
国賓来日の中止を求めた。 >



実にすばらしいことです。

(親中派のボス二階さんは、激怒しているそうです。)



▼やはり、安倍さんがベターか?



既述のように、私は安倍総理の政策に、
反対の部分もかなりあります。

しかし、残念ながら、野党には期待できません。


野党は、新型コロナウイルスがひろがっている中、
「桜を見る会」の話だけしていました。

そして、自分たちのことを棚にあげて、
「緊急事態宣言がおそすぎる!」などと批判していた。

習近平の国賓訪日についても野党が特に反対している様子
はありません。

野党は、「安倍は独裁だ!」などといいつつ、100万人の
ウイグル人を強制収容している独裁者・習近平の批判はし
ないのです。


そして、自民党の他の政治家はどうでしょうか?

安倍後の最有力候補石破さんは、
明白に「自虐史観」の持ち主です。

たとえば、こちら。


<GSOMIA破棄 自民・石破氏「日本が戦争責任と
向き合わなかったことが問題の根底」

産経新聞 2019.8.23 20:13

自民党の石破茂元幹事長は23日付の自身のブログで、
韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の
破棄を決めたことについて、「日韓関係は問題解決の見込
みの立たない状態に陥った。

わが国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合って
こなかったことが多くの問題の根底にあり、
さまざまな形で表面化している」と分析した。>



韓国が「GSOMIAを破棄する!」と宣言したのは、

日本が「戦争責任と正面から向き合ってこなかった」から
だそうです。

皆さん、そう思いますか?

もう一つ、2017年5月23日付、韓国東亜日報


<(質問)

――慰安婦問題などで韓日関係が難しくなっていることに
ついては、どうお考えでしょうか。

「本当に難しい問題です。

慰安婦問題について日本にも多くの意見がありますが、
人間の尊厳、特に女性の尊厳を侵害したという点において、
あってはならないことであり、謝罪すべきです。

ただ、何度も歴代首相、日王まで謝罪の意を明らかにしても、
韓国で受け入れられていないことについては不満も大きい。

それでも、納得を得られるまでずっと謝罪するしかないでしょう。」>


(ちなみに、石破氏は、「謝罪という言葉は使っていない」としている。)


「納得を得られるまでずっと謝罪するしかないでしょう」

だそうです。

というわけで、自虐史観を持っている石破氏が総理になれば、
中国、韓国にいらん遠慮をし、今以上に中国に接近する可能性が出てきます。

というわけで、さまざま問題があるのを知りながら、


「まだ安倍さんかな」


と思っています。

2018年、2019年、あまりにも中国への接近が激しかったので、
「もうダメかな」

と思っていましたが。

最近、正しい方向(戦勝国になるのが確実なアメリカ側)
に戻り始めました。

他にまともな方が見当たらないので、
「安倍さんをアメリカの方に引き戻す」という方針で
やっていきたいと思います。

●PS


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