ロシア政治経済ジャーナル No.741

2011/5/31号

★ついに国連が「ドル体制崩壊」を警告

 

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       ロシア政治経済ジャーナル No.741

                         2011/5/31号

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★ついに国連が「ドル体制崩壊」を警告


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。



今回は、久しぶりに「ドル」の話です。

ついに国連も「ドルをみはなした」。


私は、「ドル基軸通貨体制崩壊 → アメリカ没落」について、

05年1月発売の「ボロボロになった覇権国家」

(詳細は→ http://tinyurl.com/dypky )

から、一貫して警告をつづけてきました。


昔からの読者の皆さんはご存じですが、新しい読者さんもたくさ
んいますので、基本から見てみることにしましょう。


▼「ドル」に支えられた借金超大国アメリカ


皆さんもご存知のように、アメリカは世界最大の経常赤字・財政赤
字・対外債務国。
 
普通の赤字国では、


1、自国通貨の大幅な下落 

2、ハイパーインフレ


というプロセスが必ず起きます。



例えば、1994年のメキシコ。
 
94年1月、北米自由貿易協定(NAFTA)が発効しました。

結果、メキシコの対米輸入は急増し、貿易赤字が拡大していきます。
 
貿易赤字になると、赤字国の通貨が安くなる。

しかし、当時のサリナス政権はメキシコの通貨ペソが下がらないよう、
介入(買いささえ)を行っていました。
 
しかし、赤字が恒常的であれば、いつまでも買い支えられません。

同年12月、セディジョ新大統領は、「これ以上ペソを維持するのは無
理だ!」とあきらめます。
 
そしてペソを15%切り下げました。
 
これをきっかけに、資本が一斉に逃避し、外貨準備が底をつき、通貨
危機に陥ったのです。

通貨危機の影響で、メキシコの国内総生産(GDP)成長率は95年、
マイナス6.9%。

インフレ率は52%。



これが貿易赤字の国で普通に起こることです。

メキシコはNAFTA発効後、わずか一年間の貿易赤字増加で通貨危
機に陥りました。

一方でアメリカは30年も貿易赤字をつづけています。
 


世界最大の赤字国・借金国の通貨ドルが、これまで比較的ゆるやか
に下げてきたのには二つの理由があります。


1、 ドルは還流している。
2、 ドルは基軸通貨である。
 

1のドルが還流しているとはどういう意味でしょうか?
 
これは、一度外国に出ていったドルがアメリカに戻ってくるという
こと。

どうやって?
 

・高金利
 
いうでもなくお金は低金利の国から高金利の国に流れます。
 
日本がゼロ金利でアメリカが5%なら、お金は当然アメリカに向かい
ます。
 
(リーマンショック以降は、世界的に超低金利ですが・・・。)


・米国債
 
中国や日本を筆頭に、世界の国々が、覇権国でもっとも信用のあ
る(あった?)アメリカの国債を買っています。


・株
 
IT革命が起こった90年代半ばから後半にかけて、アメリカ株はも
っとも有望な投資先でした。
 
結果ニューヨーク・ダウは95年の3900ドルから、2000年1月の
11900ドルまで5年間で300%の上昇。
 
世界の人がアメリカの株を買うということは、要はドルを買う、ある
いはドルを還流させるということ。
 


もう一つの理由は、ドルが基軸通貨(国際通貨・世界通貨)である
こと。
 
アメリカは世界通貨の発行権を持っているので、いくら借金しても
輪転機をまわすだけでいい。

これが、どうも日本人にはわかってもらえないのです。

普通貿易赤字国の通貨はどんどん下がっていくものですが、世界
最大の貿易赤字国アメリカのドルはなかなか下がりませんでした。

これはドルが基軸通貨だから。


基軸通貨というのは、国際間の資本・貿易取引において、民間・
公的部門を問わず幅広く使用されている決済通貨のこと。
 

通貨の上がり下がりは商品と同じで需要と供給で決まります。

普通貿易赤字の国では、自国通貨の需要が外貨需要よりいつも少な
く、どんどん下がっていきます。
 
ところが、世界通貨ドルの需要は世界中であるので、なかなか下がり
にくいのです。
 

どういう需要があるのでしょうか?


・アメリカと他国の貿易決済通貨として
 
例えばアメリカとロシア、アメリカと中国が貿易をするとき、理論的には
ルーブルや人民元で取引をしてもいいはずですね。

ところがそんな話は聞きません。


・他国と他国の貿易決済通貨として
 
例えば、日本が中東から石油を買う。

アメリカはまったく関係ありません。

ところが、どういうわけか日本の会社はまずドルを買い、それで石油
を買う。


・外貨準備として
 
世界の国々の中央銀行が、ドルを外貨保有している。


・世界中の民間人がドルを保有している


このようにドルは世界通貨なので、膨大な貿易赤字があっても、非
常に緩やかに下げてきました。
 
1971年まで1ドルは360円の固定相場。

この年8月15日、ニクソンは金とドルの兌換停止を宣言します(ニク
ソン・ショック)。
 
1973年2月から変動相場制に移行。

80年代の半ばまでに1ドル250円まで下がってしまいました。
 
それでも、しんどくなり、85年9月のプラザ合意。

円はこの後120円まで上がり、その後上下しながら今は80円ま
で上がっています。
 
このようにドルは1971年から2011年の40年間で、対円で約4
分の1になった。

 

まとめると、


・長期的には、膨大な貿易赤字により、ドルは下がりつづけている。
 

基軸通貨といえども、ドルを世界中にばらまきつづければ価値が下
がっていく。

しかし、基軸通貨ゆえに、その下落過程は緩やかなのです。


・中短期的には、ドル還流の効果により上下する


となります。

「ドルが基軸通貨であるかぎり、赤字や借金は問題にならない」こ
とについて、大前研一先生はこう書いています。



<この種の「債務」がアメリカの害になることはない。

アメリカはブラジルとは違う。

ブラジルの場合には、国際的に通用する通貨で、対外決済を行
なう必要がある。

それができないと、どこからかドルを借りてこなければならない。

それに対してアメリカは、自国通貨のドルで決済することができる。

ブラジルにとって問題なのは、現在同国で起こっているように、自
国通貨の価値が下がれば、借りようとするドルが相対的に高くな
ることである。

このような「債務の悪循環」は、国際決済通貨であるドルを国内経
済でも使っているアメリカの場合には起こらない>

(「ボーダレスワールド」大前研一)



では、どうすればアメリカを滅ぼすことができるのでしょうか?
 
基軸通貨とは、国際間の資本・貿易取引において、民間・公的部門
を問わず幅広く使用されている決済通貨のことでした。
 
ということは、


ドルの使用量を減らせば、ドルは基軸通貨の地位から転げ落ち、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ローカル通貨になる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

すると、アメリカは普通の借金大国となり、没落する
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

という結論になります。


このことについて、サチューセツ工科大学レスター・サロー教授は
いいます。



<もしドルが基軸通貨でなくなればアメリカはこんなに巨額の貿易
赤字を抱えてはおれない。

基軸通貨は貿易決済に使われる。

他の国なら赤字分はドルを借りて支払わなければならないがアメ
リカは必要なだけドル紙幣を印刷すればよかった。

しかし基軸通貨でなくなればそうはいかない>



▼崩壊するドル体制


とはいえ、90年代「ドル体制が崩壊する」などと考えた人は、ほ
とんどいなかったでしょう。

当時の状況を振り返れば当然です。

91年12月、ソ連が崩壊し冷戦は終結しました。

アメリカ一極時代の到来です。

 
世界を二分して争ったソ連は、15の国に分裂してしまった。
 
経済のライバル日本は、バブルが崩壊し暗黒の10年に突入。
 
欧州では、豊かな西欧が貧しい東欧を抱え込んで苦しい。
 
中国は、いまだ小国で眼中になし。
 

唯一アメリカだけは、ITバブルによる空前の好況を謳歌していた
のです。
 
しかし、世紀末に一つの大事件が起こりました。
 


1999年、ユーロが導入された。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 


なぜこれがアメリカの脅威なのか、もうおわかりでしょう。

 
さて、ドルに挑戦し、アメリカに処刑された男がいます。
 
イラクの独裁者サダム・フセイン。
 
彼は2000年9月、「イラク原油の決済通貨をドルからユーロにかえ
る!」と宣言しました。

そして同年11月から実際にかえてしまった。

これにはアメリカのトップもびっくり仰天。
 

そこで、「フセインは大量破壊兵器をもっている!」「アルカイダを
支援している」等々、ウソの理由をでっちあげ、フセインを血祭り
にあげることにした。

そして、原油の決済通貨をこっそりユーロからドルに戻しました。



<イラクの旧フセイン政権は00年11月に石油取引をドルからユ
ーロに転換した。

国連の人道支援「石油と食料の交換」計画もユーロで実施された。

米国は03年のイラク戦争後、石油取引をドルに戻した経過がある。>

(毎日新聞06年 4月17日)



さて、これで「ドル体制は磐石、アメリカの覇権は永遠」ということに
なったのでしょうか?
 
残念ながら、そうはいきませんでした。
 
フセインの後につづく国々が、ドンドン現れてきたのです。
 

例えばイランは、原油の決済通貨をドルからユーロ・円にシフトさせ
ています。



<イラン、原油のドル建て決済を中止=通信社

07年12月10日9時31分配信 ロイター

 [テヘラン 8日 ロイター] イラン学生通信(ISNA)は8日、ノザ
リ石油相の話として、同国が原油のドル建て決済を完全に中止した、
と伝えた。

 ISNAはノザリ石油相からの直接の引用を掲載していない。

ある石油関連の当局者は先月、イランの原油の代金決済の「ほぼ
すべて」はドル以外の通貨で行われていると語っていた。>



どうしてアメリカは核兵器保有を宣言した北朝鮮にやさしく、核兵
器をもたないイランに冷たいのか、おわかりでしょう。



さらに原油価格高騰によるオイルマネーで潤うロシアは、自国通貨
ルーブルを「世界通貨」(基軸通貨)にしようと企んでいます。



<米露“破顔一笑” 「ルーブルを世界通貨に」プーチン大統領ます
ます強気

07年6月12日8時0分配信 産経新聞

【サンクトペテルブルク=内藤泰朗】ロシアのプーチン大統領は10日、
出身地サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、同国
の通貨ルーブルを世界的な基軸通貨とすることなどを提唱した。

同国など急成長する新興国の利益を反映した経済の世界新秩序が
必要であるとの考えを示した形だ。

世界的な原油価格高騰を追い風に強気のロシアは、米国主導の世界
経済に対抗し、欧米諸国に挑戦する姿勢を強めるものとみられる。>



ここまで、ドル離れを示す証拠を挙げてきました。

ユーロは(不安定ですが)既に、ドルに並ぶ基軸通貨になったといえ
るでしょう。

ユーロの流通量はドルを超えました。



<<ユーロ>現金流通から5年 米ドルを超えた模様

06年12月30日19時46分配信 毎日新聞

【ロンドン藤好陽太郎】欧州単一通貨ユーロの市中での紙幣流通量
が今月初めて米ドルを超えた模様だ。

ロシアや中東地域などユーロ圏外でも保有する動きが広がっている
ほか、ユーロ高でドル換算した額が膨らんだ。

旧ユーゴスラビア連邦のスロベニアも来月1日から新たにユーロに
加盟し、ユーロ圏は今後も拡大が予想される。

通貨として誕生してから丸8年、現金流通開始から5年。

ユーロは国際通貨としての存在感を強めつつある。>



この他、南米共同体や東アフリカ共同体が共通通貨導入を目指して
います。

世界的ドル離れの動きは、もはや止めることができない段階にきて
いるのです。


それで、国際的投資家ジョージ・ソロスは08年1月23日、ダボス会議
で歴史的発言をしました。



「現在の危機は、ドルを国際通貨とする時代の終えんを意味する」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



で、今ドルはどうなっているのでしょうか?



▼ついに国連が「ドル体制崩壊」を警告


ここまでドル体制の危機について書いてきました。

日本では、今回の危機は「住宅バブル崩壊」「サブプライム問題」
「リーマンショック」等々、

欲ボケしたアメリカが「自滅した」と語られることが多いです。

確かにそのとおり。

しかし、それ以上に重要な要因があります。


アメリカは没落させられたのです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


誰に?


フランス、ドイツ、ロシア、中国など多極主義陣営にです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


長くなりすぎますので、詳述はしません。

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【世界一わかりやすいアメリカ没落の真実】

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さて、ドルの話。

今年に入ってからの動きをお話しましょう。


先月、ショッキングな情報が入ってきました。



<米国長期債務の格付け、「弱含み」に引き下げ

読売新聞 4月18日(月)23時32分配信

 【ニューヨーク=小谷野太郎】米格付け会社のスタンダード・アンド
・プアーズ(S&P)は18日、米国の長期債務格付け見通しを、「安
定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げたと発表した。

 格付けは最上級の「AAA」に据え置いた。

S&Pによると、米国の格付け見通しを「ネガティブ」とするのは初め
てという。>




なんで「ネガティブ」になったのでしょうか?




< S&Pは、米国が巨額の財政赤字を抱え、今後も増加傾向が見
込まれる中、「こうした課題の解決に向けた道筋が不透明」なこと
を理由に挙げている。>

(同上)




1、巨額の財政赤字を抱えている

2、赤字は今後も増えていく

3、赤字を解決する道筋が見えない



ということだそうです。

ウォール・ストリート・ジャーナルも

「アメリカは次のポルトガル?」と警告しています。

筆者は、ウォール・ストリート・ジャーナル、パーソナルファイナン
ス・セクションのコラムニスト

ブレット・アレンズさん。




<米国は次のポルトガルか

ウォール・ストリート・ジャーナル 4月13日(水)10時38分配信

【ロンドン】経済をめぐる最近のドタバタ劇を見て、ソブリン危機
は欧州の小さな国だけの問題だと思うのも無理はない。
 
ギリシャ、アイルランドに続いて今度はポルトガルが金融支援を
要請した。
 
しかし、計算してみて欲しい。
 
国際通貨基金(IMF)によると、ポルトガルの公的債務は国内総
生産(GDP)の87%。
 
米国はというと、実に99%に上る。

国債利回りが持続不可能なほどに跳ね上がったポルトガルの
財政赤字はGDP比8.6%。
 
それに対して、米国の2010年財政赤字はGDPの約8.9%に達して
いる。>



これらの数字から導き出される結論は?




< ということは、懸念すべき問題は次に財政難に陥るのがイタ
リアかスペインかということではなく、財政問題の波は大西洋を
越えて来るのかということかもしれない。>(同上)




要するに、ポルトガルの次に財政が破綻するのは、


「アメリカかもしれない」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

といっているのです。

筆者はさらに数字をあげます。




<もちろん多くの米国人が「我々の国がポルトガルと一緒になる
わけがない」と、こうした懸念を一蹴し、「米国は世界一の国だ」
と主張するだろう。

しかし、それは何の助けにもならず、どちらかと言えば重荷である。


米国は公的債務も経常収支赤字も世界一。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
経済が大きすぎて、誰も救済できない。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
米政府債務総額は11.5兆ドルで、オーストリアからスペインまで

全ユーロ圏加盟国の債務合計額より32%多い。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
社会保障基金を除いた米政府純債務額は、

ユーロ圏全体を62%上回る。> (同上)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



このようにドルの信認は、ドンドンドンドン低下しています。

結果。





<ドルに幅広い売り、ドル指数は過去最低水準が視野に=NY市場

ロイター 4月22日(金)7時17分配信

 [ニューヨーク 21日 ロイター] 21日のニューヨーク外国為替市
場では、ドルが3日連続で主要通貨に対し幅広く下落した。

米国の超低金利と大規模な財政赤字が背景となっており、ドル指数

は過去最低水準に迫った。>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



そして、つい先日。

ついに国連が「米ドル崩壊」の危機を警告しました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



<国連が米ドル信頼の危機を警告、今年の日本の成長率予測を引き
下げ

ロイター 5月26日(木)10時33分配信

 [国連 25日 ロイター] 国連は25日、昨年12月に出した「世界経
済情勢と見通し2011」の中間見直しを発表し、米ドルの主要通貨に
対する価値が下がり続ければ、米ドルに対する信頼の危機、さらには


米ドルの「崩壊」が起こりかねないと警告した。>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



もう少し詳しく見てみましょう。



< 中間報告は、主要通貨バスケットに対するドル相場が1970年
代以来の水準に低下したことを挙げ、このトレンドの一因に、米国と
その他主要国との金利差、

米の公的債務の維持可能性に関する懸念の高まりがあると指摘。>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(同上)



「アメリカは、あんなに膨大な財政赤字、国家債務をつづけることは
できないんじゃないか?」

と世界が心配しているというのです。

当たり前ですね。



<「(予想される)外貨準備の一段の価値低下が起これば、それを
きっかけに

準備通貨としての信頼の危機が生じ、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
国際金融システム全体がリスクにさらされる」とした。>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(同上)



要するに、「ドル基軸通貨」によって支えられていた世界経済シス
テムが崩壊するリスクがあるといっているのです。

いつそれは起こるのでしょうか?




<他の要因が迅速に改善しなかったり、米政府が債務を返済できな
いといった事態となれば、


早期に現実のものとなり得る」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

と述べた。>(同上)



どうですか、これ?

昔からの読者さんは、皆さんご存知でしたが、「いよいよ来るものが
来たか」ということですね。



私はオバマさんが大統領選に勝利した直後、


「オバマは(ソ連を崩壊させた)アメリカのゴルバチョフになる可能性
がある」


と書きました。↓

http://archive.mag2.com/0000012950/20081107172511000.html
2008/11/07 【RPE】オバマはアメリカのゴルバチョフ?



悲しいことですが、ドンドンそっちの方にむかっているようです。

私たちはどうすればいいのでしょうか?

長くなるので、今回は触れませんが、とりあえずこちらはゲットして
おきましょう。

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(おわり)


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