松下幸之助・ロックフェラーのメンター　　中村天風先生

松下幸之助・ロックフェラーのメンター　　中村天風先生

私がモスクワに来たのは1990年。
ふりかえってみれば、「バブル崩壊ははじまっていた」ということになるのでしょう。
しかし、私自身も日本全体も、当時は全然そんなこと考えていませんでした。

私は、「高度成長期」と「バブル期」の日本しか知らないのです。
世界がうらやむ境遇ですよ。

そんなところから、野次馬根性で最末期のソ連に来ちゃった。
来たら、翌年にはソ連という国家自体が崩壊しちゃった。
年2600%のハイパーインフレが起こっちゃった。

もう天国（日本）から地獄（ロシア）ですわ。

それでもロシア人はね、1980年代から徐々に状況が悪化していったので、ある程度心の準備ができていた。
周りのロシア人も皆苦しいですし。
私にとっては、これら驚愕のできごとが、それこそ「ふってわいたように」起こってくるわけです。

それまで私は、「怠け者」「勉強嫌い」で、今以上にテキトーな人間だったのですが、弱くなってくる心を立て直す必要性を切実に感じたのです。

探究の末、ついに出会ったのが中村天風先生でした。

皆さん、世の中にはインチキ宗教がはびこっているでしょう？
でも、「インチキ宗教」と「いい宗教」をどうやってみわければよいのでしょうか？

マタイの福音書第7章で、イエスはその方法を語っています。

＜にせ預言者を警戒せよ。＞（マタイの福音書7章15節）

＜あなたがたは、その実によって彼らをみわけるであろう。＞（同16節）
＜すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。
良い木が悪い実をならせることはないし、悪い木が良い実をならせることはできない。＞（同17節～18節）

要するに、インチキ宗教かどうかは、その教祖の活動の結果を見ればわかるということ。
弟子がどういう活動をしているかも、大きな指標になることでしょう。

天風先生は、宗教家ではありませんが、教えを受けた人々の顔ぶれを見ただけで、

日本史上最高のメンター

であることがわかるのです。

・松下幸之助
・山本五十六（元帥）
・稲盛和夫（京セラ創業者）
・倉田主税（日立製作所社長）
・飯田清三（野村証券社長）
・越後正一（伊藤忠社長）
・砂野仁（川崎重工社長）
・原敬（首相）
・東郷平八郎（元帥）
・ロックフェラー3世

どうです？すごいメンツですが、これはほんの一部ですからね。

天風先生の教えを人生の指針にしている成功者・著名人をあげたら百科事典ができてしまいますよ。

一体、なにが彼らをひきつけたのでしょうか？

中村天風先生の生涯

天風先生は、1876年に生まれました。
幼少のころからとんでもない暴れん坊。

手に負えなくなった両親は、「アジア主義」を主張していた右翼の巨頭・頭山満さんのところに預けることにします。

頭山さんの紹介により、16歳で軍事探偵になり、満州で勤務。
幾多の死線を乗り越え、日ロ戦争における日本の勝利に貢献しました。
113名いた軍事探偵のうち生き残ったのは、天風先生も含めてわずか9名。

日ロ戦争後、当時死病だった奔馬性結核を発病。（30歳）
治療法を求めて、アメリカとヨーロッパ全土を転々とし、著名な医者・哲学者に片っ端からあっていきました。
しかし、納得できる答えを得ることができません。

1911年、失意の天風先生は、「どうせ死ぬなら富士山のある日本で死のう」と思い、船に乗り込みました。
その船の中で、なんとヨガの聖人カリアッパ先生と知り合ったのです。
天風先生はカリアッパ先生に従い、ヒマラヤの奥地で修行に励みます。

欧米の偉い医者が治せなかった死病は、その過程で完治してしまいました。
1913年、日本への帰国途中で、孫文に請われ第2次辛亥革命に参加。
孫文の右腕「中華民国最高顧問」として活躍します。

帰国後は、東京実業貯蔵銀行頭取等々を歴任し、巨富を築きます。

しかし1919年、突然一切の社会的身分・財産を処分し、街頭演説をはじめました。
その結果が、あの信じがたいお弟子さんの数々。

人生最良の投資とは？

天風先生は、残念ながら1968年に亡くなられています。
しかし、その教えは本をとおして学ぶことができます。

数年前に天風ブームが起こったとき、便乗していろいろな「天風本」が登場しました。
私は天風先生の言葉をそのまま収録した本をお勧めしたいです。

もっともお勧めなのは、

「成功の実現」（中村天風述）　です。　（詳細）

この本は、ちょっと高いんです。（一万円ちょい）
でもね、松下幸之助さんや稲盛和夫さんの人生を一変させた日本史上最強のメンターの講演を聞けると思えば安いものです。

私は貧乏学生時代に、超奮発してこの本を買いました。
今でも「人生最良の投資だった」と大満足しています。

なにはともあれ、とりあえずアマゾンのレビューだけでも読んでみてください。
それでも、「やはり高いな～」と思われるのであれば、こちらをお勧めします。

ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み 大井満　（詳細）

他の人が書いた「天風本」の中には、便乗狙いの劣悪なものも多いです。
しかし、この本は天風先生とカリアッパ先生の歩みがとてもよくわかります。

いずれにしても、まずは天風先生の生涯を一通り勉強された後で、

運命を拓く―天風瞑想録　中村天風 (著)　（詳細）

をお読みください。

この本には天風哲学のエッセンスが凝縮されています。
私も、100回くらいは読みましたよ。

皆さまも、日本史上最強のメンター・中村天風先生の教えを是非学んでみてください。

悩みが吹っ飛ぶばかりでなく、「おれが日本と世界を洗濯するぜよ！」なんて気概もドンドンでてきますよ。

HOME｜プロフィール｜北野の声｜読者の声｜北野の夢｜北野のお勧め本｜副業・投資情報

松下幸之助・ロックフェラーのメンター 中村天風先生

松下幸之助・ロックフェラーのメンター　　中村天風先生