◆ 北野の絶対お勧め本 − ■経営者・起業家・ビジネスマン必読!これを読まなきゃ、競争を勝ち抜けない。なぜなら、あなたの競合も「FREE」(無料)で製品を提供し、なおかつ利益をあげる方法を研究しているからだ!

本文へジャンプ  

 

■経営者・起業家・ビジネスマン必読!これを読まなきゃ、競争を勝ち抜けない。なぜなら、あなたの競合も「FREE」(無料)で製品を提供し、なおかつ利益をあげる方法を研究しているからだ!


今回ご紹介するのは、超ベストセラー

●「FREE」(フリー)〜<無料から>お金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン
(詳細は→ http://tinyurl.com/29fdnao

です。

帯には、
「本書は間違いなく、2010年代を生き抜くのに欠かせない一冊だ」とありますが、「そのとおり」と思いました。
社長さん・ビジネスマンの皆さんは、必読です。
時代の動きを確実にとらえることができます。

この本がらみで、現在の「時流」について少々考えてみましょう。


■松下幸之助さんの夢とは?


1932年、松下幸之助さんは、天理教本部を訪れました。
そこで、喜々として奉仕活動を行う信者さんたちに大きな感銘を受けたといいます。

この時、松下幸之助さんは、自分と松下電器の使命について悟りを得たのです。
悟りとはなんでしょうか?
皆さんにもぜひご一読いただきたい名著


●私の行き方考え方 松下幸之助 PHP文庫
(詳細は→http://tinyurl.com/8bckq


に、その詳細があります。
松下幸之助さん曰く、


「産業人の使命は
貧乏の克服である。
その為には、物資の生産に次ぐ生産を以って、富を増大しなければならない。
水道の水は価有る物であるが、通行人が之を飲んでも咎められない。
それは量が多く、価格が余りにも安いからである。
産業人の使命も、水道の水の如く、
物資を無尽蔵たらしめ、無代に等しい価格で提供する事にある
それによって、人生に幸福を齎し、この世に楽土を建設する事が出来るのである。
松下電器の真使命も亦その点に在る」(1932年5月5日)


つまり、生産者の使命は、
第1に超大量生産し、
第2にそれにより価格を下げ、
第3に貧困を世界からなくすこと

だと。

貧しい幼少時代を過ごした松下幸之助さんは
「貧困のない世界」を夢見て経営を行っていた。
松下幸之助さんの思想を、「PHP」といいます。

「PHP」とは、Peace and Happiness through Prosperity(繁栄によって平和と幸福を)

日本が生んだ偉大な経営者・思想家でありました。


■現実化しつつあるPHP


さて、私の住むモスクワは、完全に「階級社会化」しています。
3K労働は、全部中央アジアから来たキルギス人やウズベク人にやらせている。
差別もあります。
それで私は、「日本人が嫌がる3K労働は移民にやらせればいいさ!」という「差別的3K移民」に大反対しています。

それはそれとして、そんなキルギス人・ウズベク人でも、皆携帯電話はもっています。
いろいろな人に話を聞いてみると、皆DVDプレイヤーもあり、バカみたいな値段で売られている「海賊版DVD」を買って楽しんでいる。
車もがんばれば買える。

こういう話を聞くと、
「松下幸之助さんの夢が実現しているじゃあないか!」とうれしくなるのです。(海賊版にはもちろん反対ですが・・)

確かに、世界には「1日1ドル以下」で暮らしている人が10億人以上います。
しかし、「世界はマスマス悪くなっている」というのはどうでしょうか?

私たちのおじいちゃん・おばあちゃんの時代、世界のほとんどは欧米列強の植民地だった。
今、植民地はほとんど消滅しています。
「自由の国」アメリカでは、わずか150年前まで「黒人奴隷」が合法だった。
それが今では、「黒人大統領」が誕生している。
さらに経済の中心も、G7から、ブリックスに移動してきています。

あらゆる観点から見て、「世界はマスマス悪くなっている」どころか、
「世界はマスマス自由で平等になっている」のが真実なのです。


■PHPの担い手


松下幸之助さんは1989年4月27日、94歳で亡くなりました。
1代で世界的企業を築きあげ、大往生。
当時はバブル絶頂期で、日本の行く末を案じることもなかったのでないでしょうか?

ところが、松下幸之助さんの死後、わずか1年後にバブルは崩壊。
日本は暗黒の20年に突入していきます。
新世紀になると、中国が日本に代わり「世界の工場」になってしまった。
そして、世界中に激安商品を供給し、「デフレを輸出している」といわれるようになります。

幸之助さんの夢どおり、世界には「安価な物」が「水のごとく」あふれるようになった。
しかし、その「担い手」は、日本ではなく中国だったのです。

世界を見渡せば、財政破綻寸前の国が山ほどあります。
財政破綻の国では、自国通貨の暴落によりインフレが起こる。
また、アメリカ市場の動向で、食糧や資源が高騰することもある。

とはいえ、長期的には、物はマスマスあふれ、世界中の人が努力次第でなんでも買える時代が来るのだと思います。
自動車も家もどんどん安くなっていくのでしょう。
たとえばインド・タタ自動車の「ナノ」は28万円。


■グーグルによる「無料」の時代


「物」はどんどん豊富に、そして安くなっている。

「情報分野」では、安くなるどころか
「無料化」が進んでいます。
インターネットを普及させたのはビル・ゲイツさんですが、
「フリー」の先駆者はグーグル


<今日のグーグルは、画像編集ソフトからワープロ、スプレッドシートまで100近いサービスの
ほとんどを無料で提供している。
本当にタダで、なんの条件もつかない。


(「FREE」(フリー)〜<無料から>お金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン
(詳細は→ 
http://tinyurl.com/29fdnao ) 157p)


どうしてそんなことができるのでしょうか?


多くのものをタダで与えて、少ないものからお金をとる。
グーグルはひとにぎりのコアプロダクトの広告料から大金を稼いでいる。
そのほとんどは検索結果の表示画面や、提携したウェブサイト上に広告を載せることによるものだ。
それでほかの
すべてをフリーにできるのだ。>(同上158p)


なるほど〜。
ほとんどタダでも、ごくごく一部のサービスを有料にするだけで利益が出るのですね。

グーグルは、もはや「会社=利益をあげるために存在する」という常識すらぶち壊しつつあります。
グーグルの社員は、日々なにを考えているのでしょうか?


<新しいサービスはオタクの妄想のような問いかけから生まれる。
「これはクールだろうか?」
「みんなほしがるかな?」
「このやり方は僕らのテクノロジーをうまく使えるだろうか?」。
彼らは、
「これは儲かるか?」という平凡な質問から始めたりはしない。>(同上 158p)


■フリーの恩恵とリスク


こうして、世界のフリー化は進んでいくのですが。
光と影の部分があるのです。

光の部分は皆さんご存知です。
私も、90年代半ばまでの生活と今を比べ、あまりの違いの驚愕することがあります。
私がモスクワに来た時、日本の情報は全然ありませんでした。
たまに誰かが日本に帰り、日本のドラマやお笑い番組のビデオをもってくる。
日本人が集まって、「101回目のプロポーズ」とか「ひとつ屋根の下」などを見ていた。

それが今では、世界中の新聞・テレビが見れる。
メルマガを発行し、世界中の読者さんとつながることができる。
モスクワに住みながら、日本でお金儲けができる。
なんともすばらしい世界が到来したものです。

では、「影の部分」(ダークサイド)とはなんでしょうか?
一つは、既存のビジネスモデルが破壊されることがある。

一番いい例は、新聞業界でしょう。
ネットなら完全無料で読めるのですから、「なんで金払って読むの?」と疑問が生じるのを避けることはできません。
それで、新聞業界の経営はますます悪化しつづけています。

もう一つ、さらに重要なこと。
「フリー」の時代には、今までより
「勝ち組」「負け組」の差がはっきりするのです。


<たとえば、従来の市場に3人の主な競争者がいるとすると、そのシェアは1位の企業が60パーセント、2位が30パーセント、3位が5パーセントといった形になる。
だが、ネットワーク効果に支配された市場では、
1位が95パーセント
あとは5パーセント、
0パーセントとなりかねない。

ネットワーク効果は力を1点に集中させて、
「金持ちをより金持ちに」
させやすい
のだ。>(同上 176p)


■「フリー」時代をサバイバルする


さて、「フリー」の時代は、非常に便利ですが、残酷でもあります。
トップが95%をとり、2位が5%、残りは0%。

こんな時代をどうやってサバイバルしていけばいいのでしょうか?
最初の一歩は、この本をよんでみることでしょう。



●「FREE」(フリー)〜<無料から>お金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン
(詳細は→ http://tinyurl.com/29fdnao )


この本には、「どうして無料でサービスを提供して利益が出るのか?」という事例もたくさん出ています。

たとえば、
・どうして航空料金がタダになるのか?
・どうして車がタダになるのか?
・どうして株式売買手数料がタダになるのか?
・どうしてCDがタダになるのか?
・どうして教科書がタダになるのか?
・どうして大学の授業がタダになるのか?


等々。
そして、皆さんのお仕事でも「フリーを利用できないだろうか?」と考えてみてください。


   

HOMEプロフィール北野の声読者の声北野の夢北野のお勧め本副業・投資情報